「冷えたカイロじゃどもこもならん」
11月に入って、朝晩グッと寒くなってきました。人肌恋しい季節、ねむねむぬくぬくのお布団から出たくない季節です。
ケアを始めたての頃は、冬の施術は手が温まるか心配したものです。ケア教室をするときなど、カイロを握って臨んだこともありました。
今はケアモードに入ると、自然と手が熱くなってきます。クライアントさんに驚かれることもしばしば。「背中に手を置かれただけで、つま先まで全身あったかくなる。」とのお声をいただきます。私の手ではなくて、素直に反応されるクライアントさんが凄いのです。練習すればどなたでもエネルギーを作るのが上手になってきます。
ケアで「エネルギーを作る」とか言うと、オカルトっぽいとか観念的な印象を持たれる方もおられますが、いたって物理的で生理学的なお話です。運動エネルギー、位置エネルギー、光エネルギー、音エネルギー…、エネルギーにも色々ありまして、ケアをしている中で一番分かりやすい・感じやすいのは熱エネルギーかもしれません。
ご飯を食べるとカーッと暑くなったりするアレ、体が熱を生産しているのですね。元気の素です。
ケアの手が熱ければ達人かというと、そうとは限らない気がします。今日は手が温もらないなぁと思って施術していると、クライアントさんのどこかがカッカしていて、そこが落ち着くとフワッと温もってきたりします。
温めるか冷ますか、必要なのは緊張か弛緩か、それはクライアントさんの命が知っていることなので、私感で念じないよう心がけています。「あったまれー!」とか、「ゆるめー!」とかしないことです。
ただ、くたびれ果てて体がガチガチになっているときや、ネガティブな感情に憑りつかれているときは、ほぼ熱不足。
「自分でケアしても、もぅぜんぜんゆるまなくて…。」
「熱が作れなくなってるから、自分の冷えたカイロ(手)あてても、どもこもならんもんね〜。」
なんて、ケア教室で時折交わす会話です。
じゃぁどうしましょう?
手も心も温かい“カイロの人”に触れてもらえれば最高ですね。「寒くなると人肌恋しくなる」のは、こういうことかぁ~と思います。
“カイロの人”がいないときは…、使い捨てカイロなどあてるのも良いと思います。ストレスで負担のかかる副腎、下半身への神経も通る仙骨、冷えると固まって痛い腰、思い詰めると動きが止まってしまうみぞおち、エネルギーを溜める丹田、寒気がするときは肩甲骨の間…など。温めると楽になるところを見つけてご自分の変化を感じると、良いスパイラルでますます楽になっていきます。
あったかい飲み物でリラックスや、お風呂もいいですよね。
試しにケアの前後で手の表面温度を測ってみました。
Before28℃→After34℃。ガーくんで測るには限界が…。
たぶん、触れる手を熱く感じるのは、熱の作用だけではないだろうと思います。
本格的な寒さがやってきます。
どうか、ほんわかあったかくお過ごしください。
☆おまけ。
本来の使用方法、お風呂で水を得たガーくん。