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zero .

見えているのに見えないもの

2020.09.22 07:33


毎年、春に開催される

京都国際写真祭。


今年は、コロナの影響で

秋に開催されることに。





今年は、芸術好きではあるものの

詳しくは語らない(語れない)ところが

似ている友人と気ままに参戦。



お互いに観たい展示を提案し合い、

その道中の展示にも寄るスタイル。



私は、申し訳な〜いと思いながらも

いちばん遠いマリー・リエスの展示が

気になっていたので、それを提案した。







マリー・リエスの盲学校に通う

生徒たちのポートレートの展示は、


盲目の人たちでも作品(写真)を

みることができるように、


エンボス加工が施されたものも

写真と一緒に置かれてた。






教室のように作り上げられた

空間が面白い。



切り取られたその瞬間を点字のような

要領で指先で触れて想像するの。


目を瞑って写し出されたものを捉える、

これがなかなか難しい。


写真=平面(紙切れ)に囚われていた

自分に気づかされてハッとした。





被写体だけじゃなく、

光の濃淡も凹凸の大きさや

色々な素材で表現されていて、

世の中にはこんな表現方法もあるのか、と

これまで見えていなかったものに

気付くことができる展示だった。





盲目の人ほど、その瞬間を

全身で見ているのかもしれない。



視覚があることと引き換えに

捉えられなくなっているものも

たくさんあるのかと思ったら

なんとも言えない気持ちになった。






こんなご時世だけど、帰り道は

いろいろ撫でたり握ったりして

指先の感覚を楽しんだ。






大人になるにつれて、

見えなくなるもの、

あえて目を逸らすものは

悲しいけれどもっと増えていく。


この僅かながらも残った純な心を

薄めて、伸ばしてでもいいから

できる限り持ち続けたいな。



そう感じた1日でした。