価値労働1_第119号
2016.08.15 14:12
経済同友会が「新産業革命による労働市場のパラダイムシフトへの対応ー肉体労働(マッスル)、知的労働(ブレイン)から価値労働(バリュー)へー」という提言をされました。
その冒頭には次のように記載されております。
『18世紀の産業革命により「肉体労働(マッスル)」が機械に代替され、「知的労働(ブレイン)へとシフトし、現在はその「ブレイン」が人工知能(AI)に取って代わられる時代となっている。「知識(ナレッジ)」の量を誇るだけで、「価値(バリュー)」を生み出さない労働は、やがてAIに代替される可能性が高い。』
そして次のようにも記載されております。
『AIやロボットなどデジタル技術の進展に伴う職業の消滅・誕生である。(中略)「日本の労働人口の49%が人工知能やロボット等で代替可能」とされている。(中略)「価値労働(バリュー)」か否かが消滅の有無に影響すると考えている。』
現に、「ちゃんぽん」で有名なリンガーハットは新業態として餃子のお店をオープンしておりますが、そこではロボットが餃子を作っているとのことです。このように仕事消滅されております。
「価値労働(バリュー)」というネーミングは良く考えられたなぁと思います。個人的には気に入っております。
しかし、このような時代になっていくとやはり懸念されるのが、メンタルヘルス不調となります。みんながみんな「価値労働」ができるでしょうか。これは「成果主義」よりもハードルが高いような気がします・・・
このような時代になればなるほど「自律型のキャリア形成」が重要になってくるのでしょう。