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テマヒマ

大津

2020.11.04 22:12

おはようございます。


暮らし、味わう。


民藝と発酵をモノサシに

食を通して暮らしの豊かさを提案する

古民家セレクトショップ&カフェ テマヒマ

プロデューサー、バイヤーの太田 準です。


昨日は定休日を生かして日帰り東京出張して

美術館を3ヶ所、日本民藝館のアイヌの美しき

手仕事展、練馬区立美術館の式場隆三郎・脳

室反射鏡展、東京ステーションギャラリーの

もうひとつの江戸絵画大津絵展、東京駅の

IDEE TOKYOの民藝のあわい展も入れると4カ所!を巡りました。

少しずつ小出しに笑、レポートしたいと思い

ます。今日はまず大津絵展から。


その前に大津絵とは何か?からですが、江戸

時代に東海道の宿場町大津で作られた土産物

でした。ステンシルや形押しなどであらかた

のベースを描きその上から色を塗るなどして

量産されていました。最初は仏画などから始

まり風俗的なもの、教訓的なものに変容して

最終的には人気の十柄ほどに収斂していった

ようです。全国的に広がっていったものの、

安価なため大事にされなかったのか現存する

ものは少ないそうです。

明治以降、画家や文化人など目利きのある人

達が蒐集し所蔵しました。民藝の創始者、民

藝運動の中心人物である柳宗悦もタイミング

しては遅かった方ですがその1人で、また研究

の第一人者として大津絵について何冊かまと

めています。


今回の展示は、旧蔵歴が分かるような、言わ

ば誰の目利きだったのかというとてもユニー

クな切り口で展示されていました。現在日本

民藝館が最大の所蔵者だそうなので、民藝館

で何度か見てはいたのですが、そして告白す

るとその時はそれほど惹きつけられてはいな

かったのですが、これだけ一同に会して見る

と圧倒的でとても面白かったです。


先日、皇室の名宝展を見たから尚更そう感じるのですが、庶民による庶民のためのもの。

身近な題材ですし、何かクスッと笑えるとい

うかどこか親しみやすさや可愛らしさがある

絵です。美術品という感じではないのが、結

果、現存するものが少ない理由でもありますが。


少し話はズレますが、NHKの日曜美術館で、

棟方志功の特集をしていましたが、棟方が師

と仰ぐ柳宗悦は棟方の作品を展示する際に、

どういう掛け軸の上に飾ると引き立つか、映

えるかを考えていたと言いますから、この大

津絵にしてもどう展示するかで印象が変わる

気がして、そこも気にしながら見てたりもし

ました。絵本体と背景の生地の色合いとにあ

る法則を見つけたような気がするのですが、

テマヒマのディスプレイに。。。生かせそう

にないですね笑。

こちらの展示は今週末11月8日(日)まで。事前

に日時指定の入館チケットを購入・発券する

必要がありますが、お近くの方、東京に行く

予定のある方は是非。


昨日は定休日でしたが、今日は通常営業です

。11時オープンで皆様のお越しをお待ちして

おります。ランチのご予約状況ですが、11時

半が2組、12時が1組で残り6席となっています。

それでは、好いモノ、好いコト、好いトキを

テマヒマで。今日も好い一日を!