展示会に出展すれば世界が変わる
展示会、これは見に行くところで自分が出展するところではない。
大方の皆さんはそう思われているのではないだろうか?
実際私もそうだった。
こんなところに出すメーカーは一流どころしかいないに違いない、と。
ただ、実際には中小企業はおろか、一個人ですら出展することは可能なのだ。
驚きではないだろうか?
展示会に出展すれば、あなたは自分の商品をわざわざ営業して回る必要はなく、
「取引をお願いしたい」と相手からきてくれる。
しかも、思いがけない大企業や、異業種の方が、あなたの商品と真剣に向き合ってくれるのだ。
あなたは、その場ではメーカー側として位置づけられている。
法律上においても日本に商品を輸入したあなた自身がメーカーになる訳だから
当然なのだが、来場者たちはまさか個人で輸入販売をしているとは思わない。
見本市に出すということだけで、あなたも、あなたの商品も飛躍的に
ステイタスが上がっていることを実感するだろう。
見本市に出店しているのだからすごい、と誰もが思うし、
それによってあなたの仕入れた商品も自ずとブランド化されるのである。
大企業の人間が、頭を下げて自分の商品を買い求めに来るのであるのだ。
これはひとつの快感である。
実際、おすすめして見本市に出展した初心者の方のほとんどが、「出してよかった」と語っている。
自分が仕入れた商品は、誰かに見てもらい、買ってもらって初めて世の中に流通するのだから。
また、見本市に出展するメリットのひとつに、自分が想定しない業界から声がかかることがある。
例えば、私の経験だが、子供向けの写真立てを展示したら、なんと、産婦人科の方からオファーがあったのだ。
定期的に買いたいという。
子供が生まれた時に写真を撮るので、そのプレゼントにしたいというのだ。
これは私にとってはまったく想定外のお客様であった。
もちろん、嬉しい誤算というやつなのだが……。
美容室はもちろん、美術館や映画の小道具屋、芸能プロダクション、ケーキ屋さん等々、商品が斬新でクオリティが高ければ、あなたが想像もしない業界からオーダーが来る。
それぞれその商品が欲しい理由を聞けば、「なるほどなあ」と納得がいく。
自分の考えていること、想像している範囲なんてたいしたことないと実感するのだ。
そういった経験があなたを加速的に成長させるのである。
想定外の人からのアドバイスや受注――
こういう経験を積み重ねてゆくと、自分の商品発掘カやイマジネーションを過信してはならないな、とつくづく思う。
お客様に選んでもらうのが一番だな、と。
すなわち、海外の見本市で発掘した商品の独占販売権を獲得し、日本の見本市で出品する。
これが私が提唱するBtoB、輸入ビジネスの王道なのである。
個人で輸入ビジネスを行う場合、この方法は一見、大胆に見えるかもしれない。
多少のコストはかかる。
しかし、あなたが思うよりはるかにリスクは少ない。
なぜなら、本格的に仕入れる前に、サンプルオーダーでお客様の反応を見て、注文を取ったうえで初めて輸入する方法だからだ。
私の周囲で成功している人は、みなこの王道を歩んでいる。
最も確実で、最も速い成功の道だと私は自身の28年の経験から確信している。
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