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空前の将棋ブームをテクノロジーが後押し? eスポーツとしての海外展開で棋士たちの懐事情にも変化か(20/11/04)

2020.11.04 14:00

 今年9月、スポーツ総合誌『Number』(文藝春秋)が将棋を特集。表紙を藤井聡太二冠が飾ったこの号の売上は累計23万部の大ヒットを記録。改めて将棋への関心の高さを伺わせた。


 それだけではない。将棋は学習教材の付録、幼稚園のカリキュラムにも登場。親たちも「将棋は考える力が身につくから教育にいい」「礼に始まり礼に終わる所作は、大人も覚えるべき」と熱い関心を寄せる。


 将棋教室「棋心」(東京都)を主宰する石田克彦氏によると、“将棋の低年齢化”が進んでいるといい、大会を覗いてみると、確かに幼稚園児が何人も参加していた。5月に始めたばかりだという藤本丈磁くん(5)の父親は、スマホを片手に盤面に向き合っていた。将棋は”素人”だったため、将棋ゲームに丈磁くんが打った手を入力。コンピューターが示した一手を再現していた。


 競技人口の増加に伴い、さらなる発展が期待される将棋界だが、課題がないわけではない。


 将棋の要素を取り入れたニンテンドースイッチの「リアルタイムバトル将棋」を手がけ、先月には日本eスポーツ連合への加盟を発表したシルバースタージャパンの山本成辰氏は「将棋連盟の公表している賞金と対局料のランキングを見ると、去年のトップが豊島将之竜王で7160万円。藤井二冠は全体9位の2100万円だった。Jリーガーの平均年収がおよそ3500万円と言われているので、他のスポーツに比べて棋士の収入が多いとは言えない」と話す。


 棋士の実生活、そして将来の展望は?4日の『ABEMA Prime』では、プロ16年目の遠山雄亮六段と大阪商業大学の古作登准教授を招き、話を聞いた。


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