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菜食と環境  畜産は地球温暖化を促す大きな要因 

2014.06.08 15:20

国連食糧農業機関(FAO)が2006年11月29日に発表した報告書には

畜産が環境に及ぼす現状について、かなり詳しいデータが示されています。


人間が地上で活動することによって

排出される主な温室効果ガスは、

二酸化炭素、メタン、亜酸化化窒素、フロンガスなどがあります。

このうち、二酸化炭素は約9%が畜産によるものですが

二酸化炭素の約300倍の温室効果がある

有毒な亜酸化窒素(吸入すると陶酔効果がある、

いわゆる笑気ガスといわれるものです)は

65%が家畜の排せつ物から排出されるものです。

そして、「牛のげっぷ」でおなじみとなった

メタンガスですが、

こちらは、地球温暖化係数(GWP)は

二酸化炭素の23倍で、

人類が排出するメタンガスの

約37%は、畜産が由来となっています。

つまり、地上から排出されるメタンガスの

3分の1以上は、畜産からくるものなのです。

温室効果ガスの放出を減らすために

エコカーやエコドライブが推奨されますが、

排出される二酸化炭素の量をみると

畜産による二酸化炭素排出量は

輸送に関わる二酸化炭素排出量より

18%も多いのです。


さらに、地上の二酸化炭素は

植物が豊富にあれば吸収されるのですが、

家畜を飼うための牧草地を確保するために

地球上の森林は伐採されて、大幅に減少しています。

地球全体の陸地面積の約30%は、

放牧地や、家畜の飼料を栽培するための耕地など、

畜産のために使われている土地です。

しかも、さらに新しい放牧地をつくるために

森林伐採も進んでいて

ラテンアメリカでは、すでにアマゾンの森林の

約70%が放牧地となりました。

こうして、はっきりと数字でみると

現在、地球上では畜産のために、

どれほど多くの土地と、どれほど多くの資源を

投じているかがわかります。

つまりそれは、