冬に起こりやすい身体のトラブル②
みなさん、こんにちは!
みらい接骨院の森本です!
前回に続いて、冬に起こりやすい身体のトラブルについてお伝えしていきます!
今回お伝えしていくのは、低温やけどについてです。
この時期になると、カーペットやカイロなどの使用が増えてくることで、低温やけどになる方が多くなってきます。
低温やけどは通常のやけどと比べて、重症化しやすいものになります。
なぜ低温やけどをしてしまうのか、なぜ重症化しやすいのか、またその予防や対処法をお伝えしていきます!
一般的な火傷は熱湯や油、アイロンなどの高温のものが原因となり、日常でも多くみられるケガの1つですが、低温やけどはその名の通り「高温でない」ものが原因で火傷になる症状のことです。
低温やけどの症状とは?
火傷と同じく、軽度の症状ではヒリヒリとした痛みがあり、患部に薄っすらと赤みが出てきます。
中度の場合は、強い痛みがあり、患部は赤く、水泡(水膨れ)が発生します。
重度の場合は、皮膚が壊死し、神経も損傷してしまうため痛みも感じない場合もあります。
低温やけどでは一般的な火傷と違い、高温で一瞬ではなく低温で長時間となるため、皮膚の深い部分まで火傷が進行している場合が多くなります。
そのため、一般的な火傷に比べて重症なってしまう場合が多くみられます。
では、なぜ低温やけどはおこってしまうのか?
低温やけどの原因となりやすいものは、カーペットやコタツ・ヒーター、カイロや湯たんぽなどの身体を温めるものが多くなります。
高温のものではなく、温かくて気持ちがいいものが多くみられます。
そして、低温やけどになるほとんどの場合が寝てしまっている時です。
「カーペットやコタツで寝転がっていて、温かくて気持ちが良いためそのまま寝てしまい寝返りが少ない場合。」「電気毛布や湯たんぽなどを夜寝る際に使っていて、長時間同じ場所に接触してしまっている場合。」などが多くなります。
次に、どのような人におこりやすいのか?
感覚が鈍くなっている高齢者、自分で意思を伝えられない赤ちゃんや小さい子どもにも多く、冷え性のある女性にも見られます。
また、アルコールを摂取して感覚が鈍くなっていたり、疲労や睡眠薬で熟睡している人も気づくのが遅れ、低温やけどになる危険性も高くなります。
低温やけどをした時の正しい処置は?
火傷と同じくすぐに清潔な流水で冷やすことが大切です!
皮膚の状態がわかりにくいため、無理に衣服を脱がさず、その上から流水で冷やしましょう。
冷やす際に、氷や保冷剤は冷やしすぎてしまうため避けましょう。
冷却スプレーや湿布・熱さまシートなども冷やすことはできないため、効果は期待できません。
また、水泡ができてしまった場合は破ってしまわないよう保護しましょう。
小さい火傷による水泡であれば、潰れてしまっても小さなケガで済みますが、低温やけどの場合は範囲が広くなることが多いため、傷の治りが遅くなり、感染症のリスクも大きくなります。
破れてしまった場合は、中の液体を出した後にそのまま膜を張り付けて保護します。
20~30分ほどしっかりと冷やし、清潔なガーゼやハンカチなどで覆い、医療機関に受診しましょう。
アロエやワセリン・消毒液などは悪化させてしまうこともあるため自己判断で使用しないこと。また、軽傷に見えても深部に損傷がある場合もあるため、医療機関を受診しましょう。
身体を動かしたり、体調を整えて冷え性の改善をすることで体温が上がり、カーペットやコタツ、湯たんぽや電気毛布などの使用頻度を減らすことで低温やけどの予防にもなります。
特に高齢の方や女性は身体が冷えやすくなるため、気をつけましょう!
健康体操の動画
https://youtu.be/nM1lBM5B6jY