ゲストハウスに注目
今日はゲストハウスに注目したい。
おそらく空前のゲストハウス設立ブームではないか。
続々と新しいゲストハウスができている。
最近のゲストハウスはとてもオシャレだ。
古民家を改造したものや、カフェやバーを併設したもの、アートと絡めたものなど。一連の古民家再生やカフェブームの流れを汲むものだろう。
(写真はBUNKA HOSTEL TOKYO)
インバウンドの増加によってお客さんに困らなくなった。
インバウンドに対応した集客インフラとして外資OTA・AirBnBの参入も大きいだろう。
AirBnBやBooking.comを見るとゲストハウスがとても多い。日本のOTAでの掲載数とは明らかに数が異なっている。
シェアハウスやコワーキング(ノマド)スペースの増加、民泊体験、横丁ブーム等、特に若い人たちに他人と過ごすことが気にならない感覚ができてきたことも大きな推進になっているのではないか。
ゲストハウスといえば他人と部屋が一緒になるということで従来は余程の旅好きでないとなかなか選ばない層の宿だった。それが自然なことになりうる素地ができてきている。
またクラウドファンディングの登場により資金調達のハードルも下がっている。
クラウドファンディングのサイトを見てみれば定期的にゲストハウスの資金調達のエントリーが立っている。
外から見ている限り、ゲストハウスはクラウドファンディングで人気を集めているコンテンツに見える。
皆から資金を集めて、代わりに宿泊代が安くなるとかフリーパスのようなものを提供することで大きなお金を短期間で集めることができるようになった。
とても個性的でオシャレな作り手の感覚がわかるゲストハウスが増えるのと合わせて、コンテンツとしての魅力が増し、紹介されることも増えてきた。
キュレーションサービスの登場によりコンテンツを探しているサービス側とのニーズがマッチしてきており、ゲストハウス◯選のようなまとめが多くできている。
キュレーションサービスができる前はいかに注目を集めるかは非常に苦労したはずだ。いまはキュレーションサービス側に勝手に発見され、紹介される流れができてきている。
この流れは今後もつづくと思うが、今は顧客層のほうはインバウンドが中心だが、オシャレで現代感覚にあっているし、なにより安価で日本人にも特に若者にはウケるコンテンツではないか。
旅行業界としてはこの流れを加速して後押しし、定着すべきだと思っている。