醒めた瞳に
2016.08.18 00:21
泪なんて枯れたわよ、と
彼女は震えた声で気取っていた
水を飲まないのは何故なのか
言葉なんてロクに交わさずに
貪り合って、埋まらない何かを模索
君も僕も本当は知ってんだ
お互いじゃ瞬間さえも虚しいってな
嘘ではない、愛しさもあるけれど
心を掻き乱す程、委ねられはしない
だから乱れて乱れて咲き乱れて
泣きながら笑って快楽を慈しむ
ねぇ何処に行くんだろう
取り残された様な突き放した様な
やるせない疼きがお互いを苦しめて