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脳の中の「私」はなぜ見つからないのか? ~ロボティクス研究者が見た脳と心の思想史ダウンロード

2020.08.19 21:00

脳の中の「私」はなぜ見つからないのか? ~ロボティクス研究者が見た脳と心の思想史

08/20/2020 06:00:07, , 前野 隆司


脳の中の「私」はなぜ見つからないのか? ~ロボティクス研究者が見た脳と心の思想史ダウンロード

によって 前野 隆司

5 5つ星のうち7 人の読者

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ファイルサイズ : 19.17 MB

内容紹介 「私」とか「自由意志」は幻想にすぎない……なんて言われたら驚きますよね? 本書は,ロボット工学の専門家である慶応義塾大学の前野教授が唱える「受動意識仮説」を説明した本です。前野先生はロボット工学が専門です。ロボットに人間と同じ動作や行動をさせるにはどうしたらいいのか研究しているうちに,脳の機能解明に興味を持つようになりました。そして研究を続けた結果,「心は脳が作り上げた幻想である」という考えに至ったのです。これまでに,『なぜ脳は「心」を作ったのか』『錯覚する脳――「おいしい」も「痛い」も錯覚だった』(それぞれ筑摩書房)を発表し,脳科学の研究に一石を投じてきましたが,本書ではさらに深く切り込み,東西の思想や宗教,哲学,心理学の面から「心(意識)」とは何か,その「謎」を鮮やかに解いていきます。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 前野/隆司 慶應義塾大学理工学部機械工学科教授。1962年山口生まれ、広島育ち。1984年東京工業大学卒業、1986年同大学大学院修士課程修了後、キヤノン(株)入社。超音波モーターや精密機械の研究開発に従事。1995年慶應義塾大学専任講師、1999年同大学助教授を経て2006年より教授。1990~1992年カリフォルニア大学バークレー校訪問研究員、2001年ハーバード大学訪問教員。博士(工学)。大学移籍後は、新型アクチュエータ、ヒトの触覚、触覚センサ・触覚提示デバイス、遠隔操作型ロボット、生物の進化シュミレーション、進化・生命化するロボットなど、ロボットとヒトの研究に従事。機械・ロボット・ヒトについていろいろな研究をおこなううちに、子供のころの「心」の疑問に到達して、『脳はなぜ「心」を作ったのか―「私」の謎を解く受動意識仮説』、『錯覚する脳―「おいしい」も「痛い」も幻想だった』(筑摩書房)を執筆(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

脳の中の「私」はなぜ見つからないのか? ~ロボティクス研究者が見た脳と心の思想史を読んだ後、読者のコメントの下に見つけるでしょう。 参考までにご検討ください。

・ロボティックス研究者である著者は、人間の意識に関する古今東西の思想家をたどった上で、「西洋思想が長い時間をかけて行ってきたことは、釈迦や老荘の思想に至る長い道程であった」と洞察する。その上で「予想以上に東洋思想に傾倒した。こころや意識の問題について考えれば考えるほど、東洋流のやり方を取り入れることの重要性を痛感する」と述べている。仏教や瞑想が静かな世界的ブームになっているのもうなずける。・古今東西の思想家をたどった個所が大変興味深い。本書で紹介されているスピノザやヒュームなどの著作は、評者のような一般読者は敷居が高くてなかなか読めないが、著者はそのエッセンスを紹介してくれる。その解説が大変わかりやすい。難解で有名なスピノザの汎神論も、著者の手によって非常にわかりやすく紹介されている。・古今東西の思想をたどるのは、著者の「受動意識仮説」を思想史の中で検証するためで、「受動意識仮説」とは、意識は次のようなものであると考える。① 無意識というシステムは、部分部分のモジュールが独立して各々の得意な情報処理を行う超並列計算機である。② 意識は無意識の結果を受け取ってあたかも自分が注意を向けて自分の自由意思が行ったことであるかのように幻想体験し、その体験結果をエピソード記憶に転送する受動的・追随的な機能を持つシステムである。③ 例えていえば、心は民主主義社会のようなボトムアップ・システムである。・したがって意識の中に湧き上がる「知」「情」「意」は無意識に従う受動的な働きだという。心の主人のような顔をしている「意識」は、実は「無意識」または「深層心理」に従っているのだ。常識を覆すような分析だが説得力があり、また思い当たる節もある。「受動意識仮説」は仏教の洞察と共鳴しているのではないか。・心の成長、修行に取り組んでいくうえで、貴重ないい本に出合ったと思う。