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モンマルトルの丘から ~パリ、ロックダウン第二章~

2020.11.15 14:02


不自由な状況に置かれたからこそ改めて実感する

今ここにあるものへの幸せと有り難み。



そんなようなものに気付かされるロックダウンのパリでの日々です。


外出許可の出る用事が思ったよりもあるため、

そこまで不都合なく過ごせている今回のロックダウンですが、

とは言っても行動範囲やアクティビティは限られてきます。


そんな中、1人の時間が増えたからこそ、

いま自分の身の周りで出来ることや心や頭の中の内観、

今まで手をつけられずにいた興味のあることなどに意識を傾けれる良いチャンスでもあります。



最近のマイブームは


サクレクール寺院の前、モンマルトルの丘からのパリの景色を眺めに行くこと。


出来るだけ朝、同じ時間帯にいけるように心がけています。

(寝坊防止を兼ねて、ですが現時点では毎日成功するわけではありません。。笑) 




ちょうど1km圏内でお散歩許可のされている範囲内なので、運動不足解消のためにも。

気軽にこんな気分転換のできる環境で暮らせているって、改めて幸せだなあ。




そこでこれまでこんな習慣をもとうとも考えなかったわけですが、

ロックダウン中で出来ること....と思い浮かんだこの 同じ目的地への散歩習慣で発見したのは、


天気によって、時間によって異なる表情を見せてくれる空と

その下に広がるパリの街の景色、その多彩なパレット。


見ている場所は、対象物はいつも同じなんだけど、同じじゃない。





それを見ていると

自分が抱えている悩みがなんてちっぽけなものなのだろうと

ふと気づかされます。







丘の上からみたパリの街は、

立ち並ぶ建物も観光名所も小さくて不動で

いつもと変わらずそこにいる。


けど空の色、太陽の角度、その光の注がれ方を左右する雲など自然の気まぐれによって

こんなに見え方が変わるなんて。



そんな姿を見ながら、

物事の見方って、見る角度や方向によっては全く違ってくるんだよなぁ。


大変に思ってることや問題視してることも、

実は全然大したことなかったり、

視野広げると全く違う世界が見えてくるんじゃないかな。


なんてことを感じさせてくれたモンマルトルの丘の景色でした。




ヴァイオリンをやっていて

自分の求める音を思う存分追求して、

それを引っ張ってくれる師匠がいて

それが形になっていく喜び。


こんな当たり前のことが出来なくて、

自分の行きたい方向とは違う方向に対応することを求められて葛藤してた数ヶ月間だけど、


やっとここからスタート出来る。


自分が成長したい方向にあとはもっともっとまっすぐ努力するだけ


って、音楽勉強してきて今までこんなの当たり前だと思ってたけど、

それも出来ないことがどんなに辛いか... 。




たくさん溜まってたものがやっと解消される時間が持てて、よかった。