ウクレレの豆知識:杢(もく)ってなんだ?
Tips by Paul
前回、前々回のTips by Paulでも話題になった「杢(もく)」という言葉、覚えてますか?英語だとgrainといいますが、一言で言うと気候変動などで自然にできる木の模様、紋様のことで、意図してできるものではないため、その模様によっては大変稀少な価値のあるものです。
●杢(もく)とは?
●杢の種類
●杢ができる割合
杢(もく)とは?
「木目」という言葉は皆さんご存知でしょう。木目とは?ずばり!年輪です。そして「杢、杢目」は自然からプレゼントされた芸術的な紋様のようなものです。
たとえば最近、Online shopのほうにも出したばかりのこちらのハワイアンコアのウクレレですが、ヘッド部分に素晴らしい杢が入っています。
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世の中には間違いなく杢フェチと言うのが存在します。きっとこの杢なんて感激して眺めたくなるでしょうね!
どの世界にもxxxフェチがいて、そういえば前に住んでいたお家は車好きの多い地域でしたが(環状八号線は車屋さんも多く)、近所に「ボロン」(特殊な軽量素材)フェチのような方がいらっしゃいました。車のボンネット部分に「ボロン」材を使っていて...。車好き同士はそんな話題でもずっと話が止まりません(笑)
話を杢に戻しましょう。asteriskでボディを使用しているマホガニー、メープル、桜、ハワイアンコア、全てに杢ができる可能性があり、そういった木材を使った逸品を作ることがルシアー(弦楽器製作者)にとっても大変光栄なことです。
マホガニーはハワイアンコアほどは杢のあるものはあまり流通していない印象ですが、それでもこんな素晴らしい杢が入った材もあるんです。
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なおトップに使用するスプルースの場合は杢はほとんどありませんが、稀に「ベアクロー」という熊が引っ掻いたような杢が出ることがあり、非常に珍重されています。
杢が入っている木材は見た目の美しさだけでなく、木目が複雑に絡むことで密度も高まるため、強度が高くなるという利点があります。
では「杢」は音にどう影響するのでしょうか?木材は2つとして同じものがないため実際に比較はできませんが、理論的には「より硬い」=「よりボリュームのある音」と考えられています。
杢の種類
杢にも何種類かあります。一般的なのは一番上の写真のように水平方向に筋の入った「トラ杢」ですが、他にも欅(ケヤキ)で出現することがまれにある玉が浮き出たような「玉杢」、杉の大木に出現することがある笹の葉が重なったような紋様の「笹杢」などもあります。
杢ができる割合
すべての木に杢ができるわけではなく、出現率は数%から数十%と言われています。それほど貴重な材ですから、もし幸運にもウクレレとなって自分のところにやってきたなら…大切に使いたいですね。
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