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一号館一○一教室

静かな空港、色気を失った

2020.11.09 14:43

                黄 文葦

筆者が前回飛行機に乗るのはちょうど一年前、昨年の10月、香港と上海に行った。それから、世界が変わった… 10月29日、初めて飛行機に乗らないのに、特別なルートで到着エリアに入った。現在勤務している留学生に向けの進学塾が成田空港に広告を出すと検討しているので、仲間たちと現地を視察することになったのだ。これから、留学生がだんだん日本に入国できるだろう。


  

勿論、チケットを買わないで空港に入るのに、事前申請が必要である。広告代理店が手続きをしてくれた。さすが空港という国の玄関口、セキュリティーはとても厳しい。顔写真付き身分証明書を持っていないと入れない。荷物チェックも飛行機に乗ると同じように厳しくされた。一人の仲間は身分証明書を持ち忘れて、仕方なく入場を拒否された。


  

空港に入って、まず看板を見回っていた。やっぱり、以前と雰囲気が違った。閉められている免税店が多数ある。ブラント店も活気がなくなった。出発エリアのところ、シャネルとグッチの店の周り、空白の看板スペースが多数ある… 



2020年、人々が空の旅に出られない。飛行機はアイドリングストップ、パイロットやスチュワーデスは職を失い、空港は閑古鳥が鳴く。空港の広告看板が少なくなって、色気を失った…新型コロナがどれだけ人々の生活と世界の経済に影響を与えているのか、改めて実感した。 第一ターミナルの到着エリアで、物々しい雰囲気を感じた。到着した乗客が間隔を開いて、番号がつけられている椅子に座って入国手続きを待つ。 皆が緊張気味で静かに座っている。勿論、皆がマスクをつけていて、マスクの以外、多数の人がフェイスシールドをもつける。さらに頭をビニールシートで包んでいる人もいる…顔を見る限り、欧米の方と東南アジアの方が多そうである。



空港とは、国境であることをしっかり味わえた。 一日、成田空港を回った。普段通り、ビジネスの角度から考えたら、成田空港に広告を出すのは世間に注目されることに違いない。しかし、空港は再び輝きと賑やかさを取り戻すことができるだろうか?いつになったら、また気軽に飛行機に乗って海外へ行けるのだろうか、と心の中に自問した。



今年、「空の旅」が寂しくなった。静かな空港の中心に立って、この世界はもう元の世界に戻れないと思った。さて、ポジティブに考えると、前向きに進むしかない。以前、国境を越えることが簡単になりすぎたかもしれない。これから気持ちを整えて、もう一度新鮮な気持ちで飛行機に乗って国境を越えよう。