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日本古代から続く千年の祈り

2020.11.10 03:20

Facebook・ごとう 孝二さん投稿記事 I LOVE JAPAN❤️〜世界を融和に〜「日本古代から続く千年の祈り」

古代の、建国からの祈りは「アメ(とツチ)ヲ マツル」と表現されました。

「アメはアメミオヤ」という言葉でも表し、唯一神(大自然の法)を指しています。

ツチはこの現世のことで、すべての自然現象もこれに入ります。

つまり、祈りとは「マツル」ことであったのです。

もちろん私たちが理解しているような、愛を込めて想う、願う、念じるという祈りの形もありましょうが、これはある意味、日本古来のものでは無いのです。

しかし唯一、現代に至るまで、何千年も同じ形でカミをマツリ続け、祈り続けていらっしゃるお方がご皇室、歴代の天皇陛下なのです。

また由緒ある神社では今に変わることなく、祭祀職最高位の天皇陛下を戴きながらこころひとつに、古式に従って祭祀が行われています。

全ての、われ(我)から出るものを除いた、究極のこころのありようを示しているのが

「マツル」現代でいうところの「祭祀」という祈りのかたちであるのです。

手を合わせる。拝礼する。それは、損得のある神おがみではなく、カミと心をつなぎ、一つになる・・・

言うならば、技法のようなものではないでしょうか。求められているのは無心。明澄な心。

そして「アメヲシル」という直観を得られるのです。

だからこそ、日本においては、この祈り・・・マツリ・祀りは、政りごとでもあり、

お祭りという、皆が共に(そう、カミさまもいっしょに)楽しみ、親しみ合うことでもありました。

いずれにおいても、アメヲシリ・・・直観を得た御方でないと、豊かで安らかな世というものを実現できなかったのです。

もう一つのヲシテの言葉に「タミヲ ヤハス」ということが書いてあります。

陛下のお仕事の目的は、実に民を和す・・・「民を安らかな心にし、平和な世にすること」

とはっきり定義されておりました。

ヲシテ文献には、この「アメとツチをマツル」ことを、正しく行い続ければ

クニは栄え、皇統は絶えることがないというように記されています。

「歴史とは、今は亡き方々との対話なのだ」ということ、そういう心の伝統の一番純粋な形のあらわれが、日本のご皇室であられると・・・

皇統を守ることは、このような私達の古来の心のあり方を守ること。

それが伝統という、今は亡き方々も一心に守り伝えてこられたことなのです。

ご皇室のあり方を、皇后陛下も次のようにおっしゃったと、

皇后陛下のお言葉

「時代の流れとともに,形の上ではいろいろな変化があるでしょうが、私は本質的には変わらないと思います。歴代の天皇方が,まずご自身のお心の清明ということを目指され,

また自然の大きな力や祖先のご加護を頼まれて,国民の幸福を願っていらしたと思います。

その伝統を踏まえる限り,どんな時代でも皇室の姿というものに変わりはないと思います。」

また、このマツリ・祭祀について、両陛下の「お仕事」とは人目にふれるものだけではなかった。

私の目から見て、両陛下がなさってきた事の多くは、その場では形にならない目立たぬ地味なものの積み重ねであったと思います。

時代の要請に応え、新たに始められたお仕事も多くありましたが、他方、宮中での諸行事や

1年の内に最小でも15、陛下はそれに旬祭が加わるため30を超える古式装束をつけた宮中三殿へのお参りなど、皇室の中 に受け継がれてきた伝統は、全てそのままに受け継いでこられました。

紀宮さまの幼年時代に御用掛を務めた和辻雅子さんは、宮中祭祀の際の宮様方のご様子を次のように語っている。新嘗祭の折などには、祭祀が深夜に及び、皇后様は御装束をお召しになり古式ゆかしいお姿のまま、御拝を終えられた陛下と共にお祭り終了までお慎みの時を過ごされます。

このような祭祀の夜は「およふかし」と御所で呼ばれておりましたが、宮様方も一定のご年令に達されてからは、それぞれにこのお時間を最後まで静かにお過ごしになるようになりました。

終了のお知らせが参りますと、お二階の両 陛下のお部屋までいらっしゃった宮様方の、

「お滞りなく・・・」「おやすみなさい」とおっしゃるお声が次々と響き、祭祀の終わった安堵を感じるものでございました。

ご生活の中に入っている、こうしたある意味特殊なお行事も、その一つ一つをお果たしになることが、ご日常の自然な秩序であり、同時に両陛下やご自身様方のお立場に伴うお務めを理解される大切な機会となっていたことを改めて思い出します。

清子さまがご結婚にあたり、記者会見で語られたお言葉。

「以前にも述べたかと思いますが、皇后さまがこれまで体現なさってこられた「皇族のあり方」の中で、私が深く心 に留めているものは、「皇室は祈りでありたい」という言葉であり、「心を寄せ続ける」という変わらないご姿勢です。