ぬえ教授の素敵なおはなし Chapter.2
2020.11.10 09:10
こんにちは、ぬえです。
また投稿者がいなくなったんですね。どんどん書きましょう。
今日は、先輩がUFOをみた話を思い出したので、文字に起こしてみようと思います。
あれは私が除染作業員をしていた時の話です。当時は茨城県から福島県へと往復4時間かけて毎日かよっていました。常磐道をひたすら走って行くのですが、1日作業して、疲れた身体でまた2時間運転をするわけですので、毎日ローテーションで私か先輩のどちらかが運転をしていました。むろんどこかで交代することもありましたので、運転してない方は助手席にいます。ちなみに後ろには5〜6人の作業員が乗ってます。
ある日の夕方、疲れた体に鞭を打ちながら、常磐道を南下していました。すると、南の空にゆっくりですが、移動する星のような光が見えました。
私は(人工衛星か。久しぶりに見たな。これUFOって言っとくか。)などと思い、先輩に向かって、
「先輩!!!やばいっすよ!!!上!!あそこ!!!UFO!!!!見てもうたー!!!あかん!!見てまいましたわ!!!」
と興奮気味に言うと
「うおっ!!!マジじゃねぇか!!!おいどうすんだよ!!!動画撮れ!!!!おいやべぇ!!!!動画撮れ動画!!!!」
と大興奮していました。その光景が面白すぎて、横で息ができなくなるくらい笑っていました。
ネタバラシをすると、すごく不貞腐れて、拗ねていました。申し訳ないなぁと思いながらも、面白いもの見れたなぁなんて考えていました。
すると、
「……んえ…?いや……はっ…?え!?うっそだろ!!!これマジじゃね……???」
隣で先輩がまた興奮しています。南の空には人工衛星はもういません。
「なんですか。ドッキリ返しですか。」
と返すと、
「いや、ちげぇって!!これ!!これマジでUFOだろ!めっちゃいっぱいいるじゃねぇかこれ!!ほら!!!みてみ…あれ?」
突然さっきまでの勢いが失速し始めました。
そして先輩は、フロントガラスをティッシュで拭きながら、
「いやこれ俺のツバじゃん…」
以上です。
ありがとうございました。さようなら。