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郷愁の風景

【愛知県】古知野(江南市)

2020.11.14 02:49

愛知県と岐阜県の境界でもある木曽川に面した場所にある江南市は、昭和29年に3町1村が合併してできた町である。 

中心駅は名古屋から名鉄犬山線特急で20分程の江南駅だが、昭和56年までは旧町名である"古知野駅"という駅名だった。  

古知野は岩倉街道と巡見街道(犬山城下と一宮を結ぶ)が交差する交通の要衝で、中近世から養蚕業が盛んであったこともあり生糸生産から始まる繊維業で繁栄してきた。

旧市街地は駅西口側に残っており、商店街を中心に伝統的な町家が所々に残っている。

明治24年に濃尾地震が発生しているので、恐らくはそれ以降の町並みだろうが、名古屋のベッドタウンで駅に近いにも拘らず開発の手がそれほど伸びていないのは珍しく貴重である。

(写真は新町通商店街)


【愛知県】古知野「新町通商店街」(江南市)202011 

江南駅西口が古知野の旧市街地で、商業地の軸となっているのが「新町通商店街」である。  

昭和時代そのままの個人商店が建ち並ぶ中にも、伝統的な切妻造り平入町家が所々に残っている。 

この商店街は映画『20世紀少年』のロケ地となっていて、主人公の実家のモデルである酒屋さんが現役として健在、アールを持ったタイル装飾のモダンな店舗(冒頭写真)は目を引く。