淵上 旭江(ふちがみ きょっこう・1753-1816)先生に学ぶ
『山水奇観』(さんすいきかん)
成立年 1799年
場所 大坂
巻冊数 8巻8冊
求められた実景
室町時代以来、山水画のほとんどは中国絵画にならい、理想的・心象的な「胸中の山水」を描くものであった。しかし、江戸時代後期には街道が発達して旅行者が増えたことや、さまざまな階層の人達が絵に親しんだことで、現地に赴いて図写した「実景」の山水がよろこんで迎えられた。この本は旭江が全国を旅して描いた200もの実景をおさめた大作だ。のちに歌川広重の名勝錦絵に利用されるなど、絵手本として大いに活用された。〈参考文献〉吉田恵理「「山水」画譜の諸問題 ―『芥子園画伝』和刻の経緯と淵上旭江『山水奇観』を例に―」(太田昌子編『江戸の出版文化から始まったイメージ革命』金沢芸術学研究会、2007)
・国立国会図書館本(拾遺1-4巻のみ4冊) 国立国会図書館デジタルコレクション DOI:10.11501/2551275 10.11501/2551276 10.11501/2551277 10.11501/1286811
・国立国会図書館本(拾遺1-4巻のみ4冊) 国立国会図書館デジタルコレクション DOI:10.11501/2551275 10.11501/1286812 10.11501/1287474 10.11501/1287475
・The British Museum本(4巻4冊) 立命館大学 ARC古典籍ポータルデータベース BM-XBL056
・星槎ラボラトリー 眞山青果文庫本(8巻8冊) 国文学研究資料館 新日本古典籍総合データベース DOI:10.20730/100025345
・筑波大学附属図書館本(前編のみ4巻4冊) 国文学研究資料館 新日本古典籍総合データベース DOI:10.20730/100261816
・筑波大学附属図書館本(後編のみ4巻4冊) 国文学研究資料館 新日本古典籍総合データベース DOI:10.20730/100261875
・東京藝術大学附属図書館本(8巻8冊8巻8冊) 国文学研究資料館 新日本古典籍総合データベース DOI:10.20730/100266050
・国立国会図書館本(8巻8冊) 国立国会図書館デジタルコレクション DOI:10.11501/9367518 10.11501/9367519 10.11501/9367520 10.11501/9367521 10.11501/9367522 10.11501/9367523 10.11501/9367525 10.11501/9367526
<模写について>
模写の方法 PC画面を見て臨模
使用した紙 永豊(中国紙、100枚 600円)
使用した筆 選毫円健(蘇州湖筆製、900円)
使用した墨 濃墨液(古梅園製、200ml 800円)