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硫黄

2020.11.11 10:03

硫黄は、タンパク質として摂取される栄養素です。


タンパク質を普通に食べていれば必要量を摂取出来るので、「日本人の食事摂取基準」には硫黄の項目はありません。


しかし、体を構成するのに不可欠な必須ミネラルの1つです。


硫黄は体内で単独で存在することがなく、含硫アミノ酸と言って、硫黄を含むアミノ酸の「メオチン」や「システイン」などの成分として吸収されます。


含硫アミノ酸は爪、髪の毛、皮膚、軟骨などの組織を作る重要な物質です。


その他に、ビタミンB1やパントテン酸と結合して補酵素となり、糖質や脂質に代謝のサポートや、

解毒作用もあるので、有害ミネラルの蓄積を防いだりもしています。


また、角質を軟化させる作用、殺菌・殺虫作用、ニキビ予防、水虫予防などにも効果が期待されています。


ただし、大人ニキビには逆効果になるかもしれません。


硫黄は皮脂を抑制する作用があるので、思春期ニキビではなく大人ニキビだと、肌が乾燥して逆に皮脂の分泌が増え、毛穴詰まりの原因となってしまいます。


硫黄が不足すると、爪がもろくなったり、髪が抜けたり、シミができたり、皮膚炎を起こしたり、関節が弱くなったりします。


硫黄の過剰摂取になる事はほとんどありませんが、サプリメントなどで大量に摂り過ぎると、

動脈硬化、嘔吐、めまい、白血球の増加などが起こることもあるので気をつけましょう。


硫黄が含まれる食品は鶏卵、牛肉、羊肉、魚介類、などの動物性タンパク質、牛乳、小麦、などです。


肉類を食べる時は、ほうれん草、玉ねぎ、ブロッコリーなどの野菜類と一緒に食べるようにすると、効率よく摂れます。


ぜひ、一緒に食べ合わせるようにしてみて下さい。