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東京 竹内流備中伝 Tokyo takenouchi ryu Bitchuden

#竹内流備中伝 の #兵法初心の教え #形 は #三昧耶 の具現 #空海 #密教 #全集中

2020.11.21 09:24

竹内流備中伝の兵法初心の教えには、

『形は #三昧耶 (さんまや) 之具現にして形の裡に利あり心あり。形を離れて兵法有るべからず』と記されている。

そもそも、三昧耶とは何なのか⁉︎

これを噛み砕いて、少年に説明できるか?

英訳して外国人に説明できるか?

そもそも日本人の大人に(私を含めて)正しく密教に基づく三昧耶を理解できるのか。

そんな素朴な疑問がふつふつと浮かぶ。


三昧耶(サンスクリット語のsamaya)とは、心と仏(大日如来)と衆生の「平等」を信じ、

本誓(如来が衆生を導く誓願を起こすこと)除障 (如来が衆生の煩悩蓋障を除くこと)

驚覚(無明の衆生に菩薩を覚らせること)

を心の象徴、意思として持ち、印や法具などの形で現し、終生努力、修行すること。

と書かれている。


大掴みに言うと、冒頭の竹内流備中伝の

兵法初心の教えは、

形は、

宇宙の法である大日如来が説く平等を敵味方に分かるようにしたものであり、


形には利剣(煩悩や邪悪なものを打ち破る仏法や智慧)や仏心が込められている。


形に込められている精神や心を離れて

技術(武術)だけを高めたとしても、

兵法足り得ない。ということになるか。


空海の思想のひとつに、即身成仏と言う発想がある。


自分の中にある仏心を磨いて、現世で仏に近づく修行をせよ言うことだとすると

煩悩の多い凡夫には耳の痛い修行訓だ。


だからこそ、形ある仏などの正しい姿を見て、自律し真理を探究せよということになるか。




稽古していれば、当たり前のように行っている所作の中にも、実は具体的な意味が込められている事に気付く。

竹内流備中伝を稽古する人たちが剣術、棒術の礼を行う時に、剣や棒を押し頂く左右の手の形は、#大日如来 の #智賢印 を結ぶ形になっており、万物が発生する知恵を象徴している。また通常はご真言を唱えることは省略しているが、初めのご真言は、オンアビラウンケンバザラダドバン。

また、われわれが小具足腰之廻の礼を行うときは #浄三業 の印契( #宝生如来 の平等性智)の形で小太刀を押し頂くが、これは #三業(身、口、意の #三密 の働き)を清浄にする #護身法 となっている。


これは、印を結ぶことで仏との通信チャンネルをつくり、真言を唱えて音声を届け、心に仏の姿、悟りの姿を観想しそのイメージを受ける(降ろす)という密教の所作に繋がる。

また、われわれは稽古帳に、型の手順を書くときに、○、△で受手と取手(仕手)を現しているが、五形においては、円形は、完全・円満を表し、三角形は、破壊・燃焼を表すとされており、その概念もあっている。

真言について、空海はこう記している。


真言不思議 観誦無明除 一字含千理 即身證法如(般若心経秘鍵 空海)


真言は不思議なり 観誦すれば無明(迷い不安)を除く 一字に千理を含み 即身に法如を證す


#密教 を 日本にもたらした #空海 の#思想 が#竹内流備中伝 に底流していることが良くわかる。#思想 を #形あるもの として、#表現 し #情報共有 できるようにするには、さまざまな工夫が必要なことがわかる。



しかし、#空海が求めて、日本に伝えようとした #密教 は奥が深い。全然、勉強が足りませんが、#全集中 して少しずつ、触れていきましょう。