夏に輝く
https://www.inutome.jp/c/column_2-370-29448.html 【夏の花「蓮(ハス)」に囲まれて、愛犬と幻想的な景色を楽しもう!<東北・中部地方>】 より
夏の美しい花のひとつ、蓮(ハス)。
”泥沼の中で育っても汚れず綺麗に花を咲かせる”という見方から、極楽浄土の絵に描かれたり、仏が座る台座として用いられてきました。
夏でもちょっぴり涼しい東北エリアを中心に、ハスの花を楽しめるスポットをご紹介いたします。
美しい極楽の風景を見るために早朝に出かけるのがポイントです!
蓮(ハス)の花の見頃について
一般的に縁起の良い花、清い花というイメージのある蓮。実はめずらしい特徴があります。
見頃は、7月~8月にかけての約1カ月間あります。しかし、一つの花は3日~4日間しか咲かないのだそう。しかも花開くのは午前中の早い時間帯だけ!
2日目、3日目に入ると真夜中から花開き始め、閉じる時間もばらばら。なので、満開の姿を楽しむにはまさにタイミングが勝負なのです!
<宮城県>東北最大の低地湖沼「伊豆沼・内沼」
宮城県北部の水田に囲まれた自然湖沼伊豆沼・内沼は、その面積が東京ドーム83個分と広大ですが、平均水深が約80cmと浅いのが特徴。
そんな伊豆沼・内沼の夏の風物詩といえば、沼一面に咲くピンク色のハスの花です!
また、沼全体に水生植物が生い茂っており、魚類のみならず、さまざまな昆虫や鳥類が棲みかとしています。
代表的な鳥類といえば、湖を白く染めるオオハクチョウの群れ。
毎年2,000~3,000羽が越冬しにやって来るそうで、その美しさを見ようと観光客が集まります。
2019年7月中旬~8月31日(土)「伊豆沼・内沼はすまつり」開催!
毎年7月20日くらい~8月下旬の見頃に合わせて、「伊豆沼・内沼はすまつり」も開催されています。
ハス畑を遠くから眺めるだけでも素晴らしいと思いますが、お祭り期間中は、間近で楽しめる遊覧船の運行サービスも有り。しかも、わんちゃんと一緒に乗れます!
沼に入れば、ガガブタやアサザなどの水生植物の他、黒紫や黒緑に輝く美しいチョウトンボ、ハスに降り立つチュウサギなど、伊豆沼・内沼ならではの美しい自然の姿も楽しめるかもしれませんよ。
観光協会に問い合わせたところ、乗り場は3箇所に分かれており、どの場所でもワンコ同伴はOKなようですが、どの船に(どのタイミングで)乗るかはその時々で調整するそうです。
過去にわんちゃんと一緒に船に乗った飼い主さんたちが沢山いますので、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか?
ちなみに、伊豆沼・内沼のすぐ近くにある長沼でも「長沼はすまつり」が開催され、ワンコと一緒にハス観賞を楽しんだ飼い主さんたちがいます。詳細は観光協会などに問い合わせてみてくださいね!
【宮城県伊豆沼・内沼サンクチュアリセンター】
所在地:宮城県栗原市若柳上畑岡敷味17-2
TEL:0228-33-2216
<秋田県>久保田城跡につくられた公園「千秋公園(せんしゅうこうえん)」
秋田県にある「千秋公園(せんしゅうこうえん)」は、JR秋田駅から徒歩10分圏内という街中にある公園です。
「日本の都市公園100選」や「さくら名所100選」など、多くの100選に選ばれています。
もともと秋田藩佐竹氏の城跡だったところを整備して作った公園で、「日本100名城」にも登録されています。
そんな城跡の様子を伺えるのが、広小路に面した堀跡です。
日本国内にはさまざまな美しい堀跡がありますが、千秋公園の場合は、なんといっても7月下旬~8月下旬まで見頃を迎える花ハスが見どころといえるでしょう!
傘を広げたような大きな葉とそこから顔を出すように咲くピンク色の花が堀を埋め尽くすほど、広範囲に広がっています。
園内に入らなくてもこの絶景が見られるため、愛犬とお散歩している人や一般の通行人まで、いろんな人たちが癒されることでしょうね!
見どころいっぱいの公園内も、リードを付ければわんちゃんとお散歩ができますので、ぜひ散策してみることをおすすめします!
【千秋公園(せんしゅうこうえん)】
所在地:秋田県秋田市千秋公園1-1
TEL:018-888-5753(秋田市建設部 公園課)
<新潟県>白鳥飛来地として有名な人造湖「瓢湖(ひょうこ)」
新潟県からご紹介したいのは、魅力的な観光スポット「瓢湖(ひょうこ)」です!
瓢湖はラムサール条約に登録されているとおり、水鳥たちにとって重要な湖。冬は5,000~6,000羽の白鳥が越冬する姿を見に、多くの観光客が訪れます。
専属スタッフによくなついた鳥たちへの餌やりも、大きな見どころなんですよ!
2019年8月上旬~中旬「瓢湖ハスまつり」開催!
夏になると風景が一変。湖面を埋め尽くすほどのハスの花でいっぱいになります!
見頃は、だいたい7月下旬~8月中旬ごろ。
8月上旬~中旬にかけては「瓢湖ハスまつり」も開催され、お盆には、早朝に手こぎ船による花摘みが行われた後、花の臨時販売もされます。
背の高いハスに囲まれて小さく見える船乗りたちの姿は、まるでおとぎ話に出てくる風景のよう。
また、美しいハスの間を飛び回る夏の渡り鳥たちの姿も、瓢湖ならではの風景といえます。
瓢湖の周りには瓢湖水きん公園の遊歩道も設置されていますから、ぜひワンコと一緒にさわやかな夏の朝のお散歩を楽しんでみてはいかがでしょうか?
【瓢湖(ひょうこ)】
所在地:新潟県阿賀野市水原313-1
TEL:0250-62-2510(阿賀野市商工観光課)
<福井県>世界の花はす約130種が見られる「花はす公園」
出典元:https://www.fuku-e.com/010_spot/?id=437
福井県の南越前町は、花はすの生産量が全国の半分以上も占める特産地なのだそうです。
そのため、はす茶やはすうどん、はすワインなど、はすを使ったさまざまな特産品があります。
そんな南越前町では、ドライブしていれば普通の水田でもハスの花を見られるそうですが、観光スポットとしてぜひ行ってみたいのが、豊かな自然に囲まれた「花はす公園」です!
3万3,000平方メートルという広い敷地には、2つの観賞池と10区画に分けられた観賞園があり、日本や中国、ネパール、アメリカなど、世界中から集められた100種以上のハスが育てられているそうです!
ハスというとピンク色を思い浮かべる人が多いと思いますが、ここでは白、クリーム色、黄色、濃いピンク、白とピンクの模様入りなど、珍しい色や形の花が楽しめます。
(略)
http://www.i-nekko.jp/kurashi/2016-070810.html 【夏の花―水辺に咲く蓮と睡蓮】より
夏、夜が明ける頃からゆっくりと花開き、幻想的な美しさを見せる蓮。夜露が葉の上を転がり、朝日にきらめくのも清々しい光景です。優美で清らかな蓮は、天上の花にたとえられています。仏教では、「蓮は泥よりいでて泥に染まらず」ということばの通り、泥の中に生まれても汚れなく清らかに咲くことから「清浄無比の花」と尊ばれています。多くの仏典に「蓮華(れんげ)」の名で登場し、仏像の台座にもその形がよく使われています。
お盆の盆棚にも蓮の花を模した盆花を飾り、蓮の葉はご先祖様や仏様にお供え物を捧げるための器として使われます。
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■蓮ってどんな植物?
蓮の花は、7月~8月にかけて咲く夏の花。インド原産のハス科多年生水生植物で、地下茎から茎を伸ばして水面で葉を出し、夏の早朝、鮮やかなピンクや白色の花を咲かせます。葉は蝋状になっているため、水をはじき、水滴は水玉になってころころと転がります。
美しい花をいつまでも楽しみたいものですが、蓮の花の命は4日間。1日目の早朝に開花して昼頃には閉じてしまいます。2日、3日と同様に繰り返し、4日目は開花すると閉じることはなく、散ってしまいます。
「蓮」という名前の由来は、花の中心部にできる花托(かたく)の形が蜂の巣に似ていることから「はちす」となり、「はす」と呼ばれるようになったといわれています。
花托の中に入っている蓮の実は、料理やお菓子に使われます。地下茎はレンコンとして食べられますが、食用の蓮は蓮田で栽培されています。
【蓮と睡蓮の見分け方】
蓮とよく似た植物に睡蓮があります。ともに水の底の土や泥に根を張り、夏の午前中に白やピンクの花を咲かせます。花の形もよく似ていますが、見分けるポイントは葉。睡蓮の葉は切れ込みがあり、水面に広がりますが、蓮は切れ目がなく、水面より上に葉を広げます。葉を観察すると見分けがつきやすいですよ。
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■驚異的な蓮の生命力
蓮は、最も古い植物のひとつで、およそ1億4000万年前にすでに地球上に存在していたといわれており、日本でも約2000年前からすでに栽培されていたと思われます。
1951年に千葉県検見川で発見された古蓮の実は約2000年前のものと推定され、発見者の名前にちなみ「大賀蓮」と呼ばれています。
また、1971年、埼玉県行田市では、建設現場の水だまりから約1400年から3000年前のものと推定される古代蓮が自然発芽しました。
現在は古代蓮の自生地「古代蓮の里」として親しまれています。
■蓮の名所
前述の埼玉県・行田市の「古代蓮の里」の他にも、蓮の名所をいくつかピックアップしてみます。
・「上野恩賜公園 不忍池」(東京都・台東区)
江戸時代からの蓮の名所とされ、池を広く覆う蓮の葉と花は夏の風物詩。
・「手賀沼 ハスの大群生地」(千葉県・柏市)
広大な大群生地で、ハス祭り(8月上旬)の期間中は蓮見船が出て、間近でハスの花を楽しめます。
・「古河総合公園」(茨城県・古河市)
花桃が有名ですが、大賀蓮の蓮田があり、鮮やかなピンクの花を咲かせる人気のスポット。
花は早朝から咲き、昼過ぎには花弁が閉じたり、散ってしまったりするので、見ごろは早朝から午前中。見学するならとにかく早起きして出かけることです。思わず「早起きして良かった!」と言ってしまうほど神秘的な美しさを見せてくれます。