「わかる」と「できる」は違うことと、その間にある大切なことを説明してみる
あなたが、金メダリストに早く走る方法を教わり理解したとしても、次のオリンピックで金メダルを取ることは難しいでしょう。
あなたが、大人気ユーチューバーの「バズる動画作りのコツ」セミナーに参加して熱心に学んだとしても、実際に動画をバズらせるには多くの時間と情熱がかかることでしょう。
「わかる」のと「できる」のには、大きな差があります。
だけど、人間は変に賢くて、もともと楽をしたい生き物ですから、たった「わかった」だけで、「できるようになった」と勘違いをしてしまうのです。そして、いざ「できなきゃ」いけない場所で、残念ながら失敗をしてしまうわけです。
そこで「ああ、わかっただけだったな」と反省できる人は次に活かせますが、多くの人は「うーんなんでだろう」と首を傾げて同じことを繰り返してしまいます。
「わかる」と「できる」の間には大きな大きな壁があるのに、それに気付くのはなかなか難しいことなのです。
それでは勉強の話をしよう。ここは塾ブログだから
これは、勉強でも大いに起こり得ることです。
誰かの解説を聞いて、「わかった」けれど、自分がテストで同じように「できる」とは限りません。
たった一周読んだだけで、たった一周解いただけで、「できる」ようになるほど世の中は甘くありません。もちろん自分とやるものの間に大きなレベルの乖離がある場合は、なるべく早く「できる」ようにすることを目指してもいいでしょう。でも、それ以外の場合は、「できる」ようになるためには多くの時間が必要だということを知っておかなければなりません。
情報はインプットしただけでは使いこなせず、きちんと使う練習をすることが重要なのです。
テストでなかなか思った通りの点数が取れないという場合は、この「できる」が少ないことが理由の一つとして挙げられます。多くの情報が「わかった」で止まっているわけですね。
「できる」を増やすには、多くの時間と勉強の体力がかかります。今までそうしてこなかった子が、「そうか、私にはできるが足りないのか!」と理解したからと言って、すぐにできるようにはなりません。だからこそ、コツコツとした日々の積み重ねが大切なのです。
あなたがもしも今そのことに気付いたのなら、これから結果を出せるようになるまでに、多くの時間とパワーがかかることを覚悟しましょう。意識と行動を変えねばなりません。これは大人でも難しいことです。
でも、安心してください。誰でも変化することはできます。あなたの人生はまだまだ続いていきますから、ここが遅いということはありません。
では、具体的にはどうしていけばいいのでしょうか。
「わかる」と「できる」の間にある大切なこと
「わかる」を「できる」に変えるために、必要なことは非常にシンプルです。
それは、「やってみる」ということです。
「わかる」と「できる」の違いを知っている人は、「やってみる」の大切さに既に気付いていることでしょう。
まず何だって「わかる」を「できる」に変えるには、「やってみる」が必要なのです。多くの「やってみる」には失敗がつきものですが、怖がっている場合じゃありません。それは、むしろ喜ばしいことです。失敗すればするほど(もちろん学ぼうという意識があれば)、あなたは「できる」に近づいていくのですから。
▲「わかる」と「できる」の図。「できる」手前で足を止める人もいれば、まだ半分ぐらいで変な自信を持つ人もいる。
失敗を恐れず、前を向いて、何度も何度も「やってみる」を繰り返して、多くの「できる」を手に入れていきましょう。
そして、最後にいいことをお伝えしましょう。
この「やってみる」を繰り返した経験は、勉強以外の多くのことにも活用することができます。
だって、そうでしょう。お仕事でもスポーツでも、結局はやった人が強いのです。能動的に動ける意識と体力と術を手に入れられれば、成功する確率は高まります。極論を言えば、成功するまでやり続けることができるからです。それに多くの人はそもそも「やらない」から、ライバルも少ないわけです。
たった「やってみる」だけで、「わかる」は「できる」に変わり、きっとあなたの世界は広がっていきますよ。
さぁ、今日も「やってみる」一日を。
本日もHOMEにお越しいただき誠にありがとうございます。
行動が大事なんですよね。自分自身にも言い聞かせよう。