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星を繋ぐ猫達 《第5章 イクサフィーゴと猫達》

2016.08.22 10:30

暑いですね。


来年の1月に、猫の額さんにて、企画か示の参加が決定いたしました。作品の構想も浮かんできました。


楽しい企画展になるよう頑張ります。


では、お楽しみ下さい。


画像は、2015年個展作品[美しきメッセンジャー]

ジャッコ博士、彼女は、この物語の大切な役割を持つ、タイトル通りのメッセンジャー、門田さん製作の作品と言う設定。


モデルは、猫の額さんの先代看板猫ジャッコさん。

(現在、この作品は手元にはなく、ニューヨークの猫好きの方の元に、お嫁入りしていきました)



《第5章 イクサフィーゴと猫達》


門田さんは、あまりの驚きに、煎餅を畳に落としかけました。


「風天(かざま)さん、今、何て言った?」


「猫達が、探していた人物は見つかったよ」


寅次郎博士は、のほほんとして、お茶をすすり、安堵の表情です。


「あんたの知ってる地球人か?」


「ああ」


「誰だったんだ?」


「私だよ」


「はぁぁ?あんただったんかい!?なんでまた?」


「命綱さ」


「命綱?」


「彼等は、私が以前任務していた星の住民だ。私は、任務が終わり星から離れる直前に、彼等にお願いをしたのさ「私を探して起こしてくれ」とね」 


「用意周到だな!」


「彼等は世代を越えて、探し出してくれた…感謝しなければならないよ。私は、なんとしてでも地球で、覚醒しなくてはならなかったからな…」


「イクサフィーゴ担当者も、結構キツいのう…」


「そうでもないさ。今回のミッションのタイミングの鍵を握るのは、イクサフィーゴ達だ。今が、そのタイミングなのだろう…その彼等が、猫達を大勢引き連れ地球に来たんだ。カンタスカラーナ星人の智恵を借りよ。とね…」


「イクサフィーゴが…!?あぁ、あの猫達には、悪い事をしたなぁ…私はてっきり幻覚の類いか、動物霊か何かのイタズラだと思って、冷たくあしらってしまったよ…」


門田さんは、申し訳なさそうな表情で、囲炉裏にかけた鉄鍋の中の具材をかき混ぜていました。


何やら、良い匂いが立ち込めます。 


「気にするなよ。また、彼等とコンタクトを取るから、会わせるよ」


「もちろん会うさ!」


「ひとつ、聞いておきたい事がある…」


「なんだ??」


「猫アレルギーは持ってないな??」


寅次郎博士は、とても真剣顔。 猫の館の主として、これは重要な事だからです。 


「全く平気だ!ところで、風天(カザマ)さん、あんた、鹿肉食えるか?」


鹿肉と聞いた、寅次郎博士。無表情で首を横に振りました。


「じゃ、キジは??」


さらに激しく、首を横に振ります。


「…そか」


門田さんは、少し残念そうに、鍋の蓋をソッと閉じました。


「実はな…猫達の星は、未だ、カルカナルの影響下にあり、イクサフィーゴの力を必要としている。まだ数体は、カンタスカラーナに居る」


「揃っていないのか?一体どう言う事だ?」


「どうやら地球でのカルカナル磁場の影響で、足止めを喰らっている…それに猫達の星では、奴らの残党が復活したらしい…ことごとく、何かが歪められズレている…」


「残党復活?」


「あぁ、カルカナルの力を受け継いだ、僅かな猫達のマインドを乗っ取り再生したと聞いた…まぁ、詳しくは、猫達から直接聞いてくれ。あ、ちょっと電話してくる」


「あぁ…」


寅次郎博士は、土間に向かい外に出ると、思い切り深呼吸をしていました。さっきの鹿鍋の匂いが、少々、キツかったようです…。


そして、手の平を効き耳に当てると…


「猫沢くん、聞こえるかい?私だ。門田さんとコンタクト取れた」


暫く、聞き耳を立てていると返事が返って来たよう。


「わかった、ではまた明日」


寅次郎博士は、再び家の中に戻っていきました。


「お待ちどうさん。門田さん、良かったら、明日、私の家に来ないかい?猫達にも会える」


「本当か?」


「あぁ、極上の蕎麦もご馳走するよ。あれ?」


寅次郎博士は、再び、猫の絵を見つけました。宇宙飛行士のような、キラキラした眼差しの猫です。


「ジャッコ博士…」


「この猫も、知り合いか?」


「あぁ、彼女には随分、世話になった…」


「美しい猫だな。私は、彼女には直接、会っていないが、こう、希望に満ちた真っ直ぐなエネルギーやイメージが浮かんで…筆を走らせたが、とても楽しかったよ」


「明日、この絵を猫達に見せるといい、きっと喜ぶだろう」


寅次郎博士は、優しい眼差しで、ジャッコ博士の絵を見つめていました。


「そう言えば、風天さん、あんた、今は何やってるんだ?」


「蕎麦職人だよ」


[つづく]


 2016年6月24日から7月6日の2週間、東京 高円寺、猫の額さんにて行われました個展が、無事に終了しました。


また、来年の同じ時期に、猫の額さんにて個展開催が決定しました󾬄よろしくお願いいたします󾠓


(※このブログでは、ブログ小説【猫沢さん作品[幻想の魚の秘密]】架空のSF物語を展開中です。


東京.高円寺[猫の額]さんでの個展とブログ小説の連動型で、お楽しみいただけます。



猫沢さん作品の挿絵のポストカードは[猫の額]さんでも購入出来ますよ(^O^)


※この猫物語は、私の好きなミュージシャン平沢進氏の楽曲をBGMに流しながら浮かんだインスピレーションを元に綴り上げる実験的SF物語制作の一環です)


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