寺山修司の短歌 7 向日葵は
2020.11.14 04:56
向日葵は枯れつつ花を捧げをり父の墓標はわれより低し
寺山修司の父は、修司が5歳の時に召集され9歳の時に戦病死している。
枯れて頭を垂れた向日葵を父の墓に供えられた供花に例えているが、今では自分の背丈より低くなった墓標と本来は真夏の象徴であるべき向日葵の枯れた花により、時の流れと父親に対する複雑な感情を表現している。
寺山修司(てらやま しゅうじ)
青森県出身の歌人、劇作家
演劇実験室「天井桟敷」主宰
言葉の錬金術師、昭和の啄木などの異名を持つ