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麻雀プロ団体日本一決定戦

プロ連盟を止めるのは?大将戦の前哨戦も!麻雀プロ団体日本一決定戦 第2節の見どころ

2016.08.23 10:00

8/25(木)16:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送される、第1回麻雀プロ団体日本一決定戦 第2節の見どころをご紹介します!

レポーターは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)です。


1回戦ごとの放送卓は、下記となっています。(プロ連盟、プロ協会、最高位戦、RMUの順、◎は団体の大将)

【1回戦】内川幸太郎、 伊達直樹、 石井一馬、 江澤陽一

【2回戦】藤崎智、 金太賢、 金子正輝、 岡澤和洋

【3回戦】◎勝又健志、 ◎木原浩一、 ◎近藤誠一、 岸部智彦

【4回戦】瀬戸熊直樹、 鈴木たろう、 平賀聡彦、 松ヶ瀬隆弥


なお、第1節の成績はこちら↓

プロ連盟がやや抜けたポイント状況となっている。

それを追うのは最高位戦。

最下位のRMUはかなり離された状況となっている。

そんな状況の中、見どころを挙げるとすると、1回戦と3回戦だろうか。


【1回戦】最高位戦の若きエースvs各団体のホープ!

内川幸太郎、伊達直樹、石井一馬、江澤陽一


プロ連盟を追いかける最高位戦としては、初戦を制して一気に追い上げムードを醸成したいところである。

そんな中、1回戦の放送卓で戦うことになったのは、最高位戦次世代のエース・石井一馬。

競技選手が急増した近年において、20代で3つものビッグタイトルを獲った者は石井をおいて他にいない。そして、20代で著書「麻雀偏差値70へのメソッド」も出版にこぎつけている。


第21期麻雀マスターズ(プロ連盟主催)


第10期 飯田正人杯・最高位戦classic


第41期王位戦(プロ連盟主催)

例えば、今でこそタイトルを獲りまくっているRMU代表の多井でさえ、初のタイトル日本オープンを獲得したときには、30代であった。

それほどに、20代で3つのビッグタイトルを戴冠することは難しいのである。

しかも、その3つがかなり毛色の違うルールであることを考えれば、「若きミスターパーフェクト」と呼んでも差支えないだろう。

ミスターパーフェクトの異名にふさわしく、石井の麻雀に死角はない。

とにかく何でもやってくるという印象で、石井が特に自信を持っているのが、「仕掛けの精度」である。


例えば、去年の王位戦にて、こんな一幕があった。

チャンタになるため、234mとメンツがあるところから1mをチーして切るところ。

王位戦のルールでは、いわゆる食い替えがOKなため、4mを切ることができる。

しかし、石井は、打8sとした。

石井「この局は、アガるとすれば1sと9sをコーツにしたアガリ。ならば、8sは先切りして9sを出やすくした方が得」

このような柔軟な戦略的発想が、石井の武器である。

それを飄々とやってのける鉄の心臓も、対局者としてはたまったものではない。

相手となる3団体のホープたちがどのように立ち向かうのか、注目である。




【3回戦】大将3名 vs RMUの最終兵器・岸部!

◎勝又健志、◎木原浩一、◎近藤誠一、岸部智彦


今大会では最終節に各団体の大将4人がぶつかる大将戦があり、そこでは大将のポイントが2倍になる。

それゆえ、最終節の大将戦はかなりの重要性を持つのだが、最終節の前に、大将4人のうち3人がぶつかる、正に前哨戦のような卓が放送されることとなった。


勝又は「理」の打ち手である。

状況を的確に把握し、冷静に対応する。

例えば、こんな状況。

手拍子で7pに手がかかりそうな手牌だが、勝又は6mを切っていく。

2枚切れている5mへの期待を捨て、ヤマに残っていそうな3mに照準を絞りつつ、後に切りにくい6mを先に処理して、場に安いピンズの2度受けを残した。

その後、こんな5800をアガっている。

論理的な状況判断と対応力、それが勝又の持ち味だ。


一方、近藤は「感覚」の打ち手である。

こんな3軒リーチがかかった。ドラは9m。

3軒リーチがかかれば、普通はオリる牌を必死に探すところだが、近藤は違う。

この手牌から、4sをチーして7p切りで勝負に向かう!

「これは、4s7sが残るならアガれると思ったから、鳴いて勝負していった」と語った。

そして、7mもチーできると、「4s7sが残ったなら、後は全部押してやろうと思った」と言うのだ。

少しでも論理に思考が寄れば、「1000点で3軒リーチに突っ込む」行為など、とてもできないだろう。

しかし、近藤はこれを7sでアガって3軒リーチを1000点でかわすと、2度目の最高位を戴冠した。


この2人に、プロ協会・木原を加えた大将3人に斬り込んでいくのは、RMUの最終兵器・岸部。

今大会開始前、RMU代表の多井は言った。

多井「どこの選手、いや、どこのトップ選手にも引けを取りません。とうとう、日本が岸部を知る日が来ましたね」

あの多井が自信を持って送り出した岸部のベールがついにはがされる。

相手は3大将と不足なし。

岸部が3大将をなぎ倒し、現在最下位のRMUが浮上するきっかけを作ることができるのか、RMUの最終兵器・岸部、いざ出陣!


鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)


■次回放送(第2節):8月25日(木) 16:00~