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森のつぶやきのように 〜弱さの中で生きる〜

幼稚園の娘に言った、魔法の呪文『キノモチヨ』

2016.08.23 00:01

もう遥か昔、10年近く前、娘がまだ幼稚園くらいのことだったが、クルマに乗って酔ってしまうことがあった。


それまでは、普通にクルマに乗って大丈夫であったのだが、発達により身体が変化して、酔いやすくなることもあるのかな、とも思っていた。


ただ、娘が『あー、やだなぁ、大丈夫かな』などと気に病むくやいであり、『どうしたらいいの?』などと、私を頼ってきた。


私は、『大丈夫、酔わないから』と娘に言いつつ、《酔うと思うと、それ自体が、自己暗示というか、予言の自己成就になってしまい、マイナスに作用するから、悪循環》などと思い、認知行動療法っていうのがあるんだよな、でもそんなこと娘に言ってもわからないしな、などと頭の中で考えていた。


そして、『気の持ちようだよ、大丈夫、酔わないから』などと、落ち着いて、優しく言い聞かせるように言った。

とは言うものの、《気の持ちよう、って言ってもわからないよな、失敗したな》、などとも思っていた。


ところが、娘は酔わなかった、それ以降も。

私が運転をかなり慎重にするようになったというのもあるだろう。また、娘の体の調子が酔ったときは悪かったのかもしれない。


それ以降、娘はクルマに乗るたびに、『キノモチヨ、キノモチヨ』とリズムよく、鼻歌まじりにつぶやいていた。

私は違うだろ、気の持ちようだよ、わかってないなぁ、とも思ったが、《あー、そうか、これでいんだな、認知行動療法うまくいったな》などと思った。


写真はあるところで出会った、おうち猫と思われる野良くん