ぬえ教授の素敵なおはなし Chapter.3
こんにちは、ぬえです。
私の話がまた掲載されると言うことは投稿する人がいなくなったと言うことですね。
今日は実際に起こった、ある出来事を思い出したので、文字に起こしてみようと思います。
これは、私が大学生の頃の話です。
大学の夏期休暇というものは長く、嬉しい反面、暇を持て余してしまいます。その年は少し早めに地元へ帰ることにしました。
地元の友達とは疎遠になっていて、連絡先も知らないのでずっと家でゴロゴロしていました。お墓参りのイベントも済ませた今、もう戻るかなぁなどと考えていると、仕事が休みだった父親が
「お昼食べに行こか」
とご飯に誘ってくれました。父は外食が好きで、しょっちゅうどこかに連れて出てくれます。やることもなかった私は二つ返事で出掛けることにしました。
Deep Purpleのアルバムがかかる車に揺られ、やってきたのはびっくりドンキーでした。お盆時期とはいえ、平日の昼です。さほどお客さんもいません。私たちは席へ案内され、それぞれ注文を通し待機。
ほどなくして、おじさん、いやおじいさん二人がやってきました。
他の席は空いていたのですが、「窓側の席がいい」とのことで、私たちの隣に。
席へ着くや否や、
「ほなビールもらおか」
昼間から飲むのか。すごいなぁ。なんて思っていたものの、特に気にすることもなかったのですが、店員さんが
「小・中・大とございますが…」と聞き始めたのが悪かった。
店員さんが言い終わる前に
「焼酎ちゃうがな!姉ちゃんオモロいなぁ!ビールやビール!」
高校生くらいの女の子の店員さんは苦笑いで、もう一度「ですので、小・中・大…」と続けます。
もうそうなるとおじいさんも
「せやからビールやがな!ビ・イ・ル!」
というか店員も「大・中・小」って言えよ!なんて笑いを堪えていると、
「ほなもう焼酎でええがな、ほんな言うんやったら」とおじいさんが折れたのです。
すると、店員さんは続けます。
「あ、焼酎は置いてないです…」
ここで私の記憶はなくなっています。
どうもありがとうございました。