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ZIPANG TOKIO 2020「飛騨高山を彩る春と秋の高山祭」

2016.08.23 15:00


春の高山祭(山王祭)は日枝神社の例祭で毎年4月14日・15日に開催されます。また、秋の高山祭(八幡祭)は櫻山八幡宮の例祭で毎年10月9日・10日に開催されます。高山祭とはこのふたつをさす総称で、日本三大美祭のひとつに上げられています。

祭の起源は飛騨の領国大名金森氏の時代(1585年から1692年)、屋台の起こりは1718年頃といわれ、巧みな人形の動きを披露するからくり奉納や、仕掛けが施された戻し車など、匠の技が生きています。

高山祭には動く陽明門とも称される「祭屋台」が春には12台、秋には11台曳き揃えられ、その豪華絢爛な姿を披露してくれます。また、総勢数百名におよぶ祭行列は、闘鶏楽や裃姿の警固など伝統の衣装を身にまとい、お囃子や雅楽、獅子舞に先導され祭地域をまわります。夜になると各屋台はそれぞれ100個にもおよぶ提灯を灯し、艶やかに夜の闇を飾ります。飛騨人の意気が高まる高山祭。高山の揺るぎない誇りです。

春の高山祭(山王祭)とは  
16世紀後半から17世紀が起源とされる高山祭。高山祭とは春の「山王祭」と秋の「八幡祭」、2つの祭をさす総称で、高山の人々に大切に守り継がれてきました。 このうち、高山に春の訪れを告げる「山王祭」は、旧高山城下町南半分の氏神様である日枝神社(山王様)の例祭です。毎年4月14日・15日、祭の舞台となる安川通りの南側・上町には、「山王祭」の屋台組の宝である屋台12台が登場。うち3台がからくり奉納を行うほか、祭行事では賑やかな伝統芸能も繰り広げられます。

夜祭
14日夜の夜祭は、昼とは異なる幻想的な雰囲気が魅力。それぞれ100個もの提灯を灯した各屋台が町をゆっくりと巡り、順道場を過ぎると「高い山」という曳き別れ歌を歌いながら各屋台蔵へ帰っていきます。ゆらゆらと光の軌跡を描く提灯と、漆黒の町並みのコントラストは格別の美しさです。

屋台の特徴(山王祭の屋台)

神楽台(かぐらたい):屋台行列の先頭で屋台囃子(やたいばやし)を奏でる 三番叟(さんばそう):三番叟(能・謡曲)のからくり人形 麒麟台(きりんたい):飛騨の名工谷口与鹿(たにぐちよろく)による唐子(からこ)遊びの彫刻 石橋台(しゃっきょうたい):石橋(長唄)のからくり人形 鳳凰台(ほうおうたい):麒麟の彫刻、屋根の鉾(ほこ) 五台山(ごたいさん):円山応挙(まるやまおうきょ)が下絵を描いた刺繍幕、獅子の彫刻 恵比須台(えびすたい):谷口与鹿による手長、足長などの彫刻 龍神台(りゅうじんたい):龍神(謡曲)の舞のからくり人形 崑崗台(こんこうたい):屋根の金幣(きんぺい)、金塊(きんかい)を表したかぶら形の宝珠 琴高台(きんこうたい):中段に鯉の彫刻、鯉の刺繍幕 大国台(だいこくたい):屋根が揺れやすい構造、正面に出入口あり 青龍台(せいりゅうたい):入母屋造り(いりもやづくり)の屋根、金森家家紋の梅鉢紋金具(うめばちもんかなぐ) 

 秋の高山祭「八幡祭」とは 高山祭とは、春の「山王祭(さんのうまつり)」と秋の「八幡祭(はちまんまつり)」、二つの祭をさす総称で、16世紀後半から17世紀の発祥とされています。幾多の変遷を経ながらも、江戸時代の面影を残す伝統行事として、今日まで受け継がれてきました。 このうち、高山を秋の彩りで染める「八幡祭」は、旧高山城下町北半分の氏神様である桜山八幡宮の例祭です。毎年10月9日・10日になると、安川通りの北側・下町に「八幡祭」だけの11台の屋台が登場。屋台が町を巡る曳き廻しや布袋台のからくり奉納などの伝統的な祭行事が楽しめます。 

宵祭

高山祭のもう一つの魅力を教えてくれるのが、9日の夕方から始まる宵祭。それぞれ100個もの提灯を灯した屋台が町を巡り、伝統の曳き別れ歌「高い山」を歌いながら、各屋台蔵へと帰っていきます。ゆらゆら揺れる灯りが闇夜に映え、秋の情感をかきたててくれます。

屋台の特徴(八幡祭の屋台)
神楽台(かぐらたい):屋台行列の先頭で屋台囃子(やたいばやし)を奏でる 布袋台(ほていたい):布袋と唐子(からこ)のからくり人形 金鳳台(きんぽうたい):初期の屋台の風格をもつ形態美 大八台(だいはちたい):大八車三輪(だいはちぐるまさんりん)、屋根の前後に大金幣束(きんぺいそく) 鳩峯車(きゅうほうしゃ):綴錦織(つづれにしきおり)の胴幕、見送幕 神馬台(じんまたい):神馬の人形、胴幕に般若の大きい刺繍 仙人台(せんにんたい):唐破風(からはふ)の屋根、仙人の人形 行神台(ぎょうじんたい):正面に出入口あり、行神の人形 宝珠台(ほうじゅたい):屋根に1対の大亀、水煙つき宝珠3個を飾る 豊明台(ほうめいたい):外側に御所車がつく、多様な装飾 鳳凰台(ほうおうたい):谷口与鹿(たにぐちよろく)が彫った獅子の大彫刻、金具を多く使用

飛騨高山は山の中にありますが、名古屋、岐阜、北陸(富山)、長野、東京、大阪、京都いずれからでも比較的容易に行くことが出来ます。自然環境が良く、かけ流しの天然温泉もあり、空気と食べものが美味しく、高山市周辺には観どころも沢山あります。お勧めいたしますぜひお出かけ下さい。

それでは、次回は飛騨高山の自然環境についての見どころを紹介いたします。

お問い合わせ
高山市商工観光部 観光課 電話:0577-35-3145 ファクス:0577-35-3167