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THOR | コンパクトながら家族みんなが満足の一台

2020.11.17 06:19

ファミリーユースを想定した実用的なパッケージング

 トヨタ「ルーミー」、「タンク」。そしてスバル「ジャスティ」のOEM車を含め、〝軽だと物足りない。ある程度の広さは欲しい〞という市場のニーズに応えたコンパクトハイトワゴン。ド派手なインパクトこそないが、そのパッケージングの良さから安定的な人気を誇るジャンルとなり、その市場を牽引するモデルこそ、ダイハツ「トール」と言える。

 デビューから約4年。今年9月のビッグマイナーチェンジに加え、タンクの廃止により一本化されたルーミーの登場も加味され、中古車相場も徐々にもこなれてくることが予測されている。

 子育てファミリーの日常使いのクルマとして重宝されているコンパクトハイトワゴン。その中核モデルとして位置づけられているのがこのトールだ。特にユーザーから支持される要因は十分過ぎる前後席の居住性と荷室の広さ。また、主にファミリーユースを想定し、様々なシーンに対応できるシートアレンジが可能となっており、まさにコンセプトである「1LDーCAR」(リビングとドライビング)を体現している。

 家族との生活に合わせた利便性、必要な機能を集約させたトールはこのSUVブームの中、子育て家族にファミリーカーとしての新たな選択肢を与えるモデルとなった。お手軽な1台で家族みんなが楽しめる。そんな考え尽くされた実用的なパッケージングに多くの家族が恩恵を受けていると言っても過言ではない。


▼ダイハツ トール 1.0Gリミテッド SAIII  SPECIFICATION

全長×全幅×全高:3700×1670×1735㎜

車両重量:1070㎏

ホイールベース:2490㎜

エンジン種類:水冷直列3気筒DOHC12バルブ

総排気量:996㏄

最高出力:69ps(51kW)/6000rpm

最大トルク:9.4kg・m(92N・m)/4400rpm

JC08モード燃費:24.6km/L

サスペンション前:マクファーソンストラット式コイルスプリング

サスペンション後:トーションビーム式コイルスプリング

ブレーキ前:ベンチレーテッドディスク

ブレーキ後:ドラム(リーディングトレーディング)

タイヤサイズ:165/65R14

乗車定員:5名


▼ダイハツ トール(現行モデル)
相場価格

H28~R2年

105~186万円

(Mj-net調べ 2020年11月10日現在)

長距離を頻繁に走るモデルではなく、低走行車が多め。登録済未使用車も数多く出回っており、グレードも豊富。希望の装備、機能に合わせてチョイスするのがオススメ。


▼ダイハツ トール 変遷

H28年11月  ダイハツ・トールデビュー

H30年11月  一部改良をおこなう。スマートアシストIIIへ変更。

         ボディーカラー変更。

         特別仕様車「Gリミテッド SA III」

      「カスタムGリミテッド SA III」を発売

R1年10月   「GリミテッドII SA III」、

           「カスタムGリミテッドII SA III」を発売

R2年9月     マイナーチェンジをおこなう。スマアシが全車標準装備。

        内外装の意匠変更


▼INTERIOR

扱いやすさ、機能性に優れたインパネまわり

際立つ個性はないものの、インパネシフトを採用し、中央部に操作類をまとめるなど扱いやすさ、機能性は◎。


▼ENGINE

24,6km/Lという優れた燃費性能

1.0L水冷直列3気筒DOHCエンジンを採用し、24.6km/L(Gリミテッド他)という優れた燃費性能を誇る。


▼RUNNING

ファミリーユースでも十分使える走りの良さ

実用域のトルクを重視し、ファミリーユース(5人乗車)で使っても走りに大きなストレスは感じない。


▼UTILITY

お手軽サイズながらゆとりのキャビンスペース

コンパクトなボディサイズながら後席は足もとのスペースも十分なゆとり。手軽かつ実用性の高いパッケージの良さもトールの魅力。


▼EXTERIOR

スタンダードなシルエットの中に光る個性

シルエットはスタンダードなハイトワゴンスタイル。しかし、サイドのガラスエリアにはサーベルをモチーフにしたキャラクターラインを採用し、リアはボディサイドと連動した立体造形で魅せるなど随所で個性を演出している。