オレ達の"Use Your Illusion" #3 / Heaven's Door & We love 日本盤
Guns N' Roses を愛するミュージシャン&業界人5人が集まって語る「オレ達のUse Your Illusion」ストーリー、今回はそのPt.3!
2時間半という長尺なので、ハイライトのみ抜粋してお届けします。
出演は画面左上から時計回りに…
① J/ ジミー・ロメロ
(The Hellenbacks)
② F/ ブランドン・フィールズ
(番組ホスト)
③ T/ トッド・カーンズ
(Slash のベーシスト)
④ I/ イジー・プレスリー
(Monsters of Rock Cruise のホスト)
⑤ B/ ブランド
(GNR podcast のホスト)
Knockin' on heaven's door
15:35
I: これは、オレが昔ラジオ局でDJをしていた時の話だ。
(リクエストを受けたりして)番組内でプレイする選曲リストの中に “Knockin’ On Heaven’s Door” と書かれていた場合、それはいつもUYI に収録されたスタジオ版だった。
(*当たり前でしょう!・笑)
でもさ、あの曲はライブバージョンの方がはるかに良いだろ?
(全員一致しながらそれぞれに話し出す・笑)
F: “Live Era”に収録されたのは、ウェンブリーでの演奏だったな。
I: ああ、そうだ。でも、オレが今話してるのは’88 RITZ のバージョンだ。
で、いつも “Knockin’ ~” の名前を番組のプレイリストに見つけると、オレは勝手にライブバージョンに差し替えて流してたんだ。
あの時のオレにとっては、あのスタジオ版はすごく退屈に聴こえたからさ。
ところが、番組のディレクターときたら、遂にはそのライブ音源の方に鍵をかけやがってさ…
全員:笑
T: ガンズはカバーバンドの間でもすごく人気があったよな。
オレがあの頃知ってたカバーバンドは、みんなあの ”Knockin’ ~” のライブアレンジをプレイしてたよ。
“Hair Of The Dog” (オリジナルは Nazareth)も(Spaghetti Incident収録の)ガンズバージョンでカバーしてたし…あと、”Mama Kin” もそうだよな。
あの頃のエアロは、ガンズのあのカバーのおかげで良い追い風が吹いたと思うよ。
全員:そうだな。
羨望の日本盤!?
20:15
B: ちょっと前にオレのポッドキャスト番組で “Live Era” の特集をやったんだけど、ガンズの元マネージャー、ダグ・ゴールドスタインにゲストで出てもらったんだ。
その時にリスナーからの質問で、「なぜ韓国盤?日本盤?にだけ “Coma” が入っているんだ?」という質問があってね。
「世界の他のどの地域でもあの曲は収録されてないのになぜだ?」と。確か日本盤だけに収録されたはずだ。
F&T: え、そうなの!?
(*この人達、レコードマニアだから多分普通に日本盤持ってて、当たり前のように聴きなれてるんだと思います・笑)
B: あれは、アメリカ/世界共通盤が日本に輸入されると値段が安いからなんだ。
でも、そうやってボーナストラックを入れることで付加価値をつけて、日本のファンが(単価の高い)日本盤を買ってくれるようにするための戦略だそうだ。
T: 日本のマーケットでは、そういう「日本限定仕様」というのがすごく大きな意味を持つらしいね。
B: それも大きな要素の一つだろうね。
T: だからオレ達全員、何らかの「日本盤」を持ってるだろ?
F: オレ、KISS の “Lick It Up” の日本盤を持ってるよ。
T: それはアメリカ盤と何が違うの?
F: 帯が付いてたり、メイク時代の写真が載っていたりするんだ。
T: あぁ、オレも記憶にあるよ。ああいうの面白いよな。
(*以前もどこかで書きましたが、彼らのような海外のレコードコレクターは、普通に”obi” という単語を英語でも使っています・笑)
アドラーのドラミング
22:30
F: “Civil War” は、ガンズのオリジナルラインナップが最後にプレイ(録音?)した曲だったよな。
T: スティーヴン・アドラーがドラムでね。
メンバーが言うには、あのドラムのサウンドはミックスの段階で「かなりイジられてる」そうだ。
それがどういう意味なのかはオレはよくわからないけど。
I: オレが素晴らしいと思うのは、マット・ソーラムがいつも「スティーヴンのプレイを完全には再現出来ない」と話していることだ。
T: あの独特のスウィング感だよな。
昔、スティーヴンがオレ達のリハに来たことがあったんだけど(←多分スラッシュのバンドの)、”Mr. Brownstone” をジャムったら、もう叩き始めた瞬間からあのグルーヴさ(笑)
彼のソロバンド Adler’s Appetite のライブを見ればわかるけど、あのドラミングはまさに “Appetite For Destruction” のドラムそのままだよ。
続く…と思います!