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じゅんじゅんホームページ

干し肉泥棒。

2020.11.18 05:49

※画像は下記

かなしい。

私はいま、とてつもなくかなしい。

今朝ゴミ出しに出て戻ってきたら、なにかがおかしい。

そう、丹精込めて作っていた干し肉が、無い。

えっ?ネット切れちゃったかな?と、洗濯機の裏などを見てみるが、見当たらない。

パニック。

なんで!?どうして!?

私のことだから、昨日酔っ払って取り込んだのか?

昨夜の夜食はまさかあの干し肉では!?

色々考えて家中探し回ったけれど、どこにもない。

カラスとか猫かなとも思ったけど、それだったらネットが破れて、肉だけなくなっているはず。

これは…干し肉泥棒だ!!!

ゴクリ。

覚えている人はいないと思うが、前回小分けにした鶏胸肉2キロのうちのひとつを干し肉にするべく仕込みしていたのだ。

うまく作れたら日記に載せようるんるん♪と思っていた。

この頃の私は、干し肉を泥棒されるなんて微塵も思っていなかった。

悔しくて悲しくてやりきれないので、私の汗と涙の工程を認めておく。


まずお肉をソミュール液というのに漬けます。

濃度の高い液に漬けることで、余分な水分が抜けて味も付けられる。

塩と砂糖と、今回はめんつゆにしてみた。

まずこれで1週間寝かせる。

冷蔵庫の中で、ひっくり返したりしながら、1週間。

どきどきわくわくの1週間。(恨み節)

水につけて時々替えながら、塩抜き。

余分な塩を抜く作業。

30分くらい。

塩抜きが終わったら、燻製にします。

ダイソーで買ったスモークチップ。

蓋付きの鍋があれば手軽にできるのでおすすめです。

ただし、しばらく部屋がスモーキーになる。

私は圧力鍋で作ります。

アルミホイルの上にスモークチップをのせて鍋底へ。

汁が垂れるので、上にアルミホイルを軽く乗せる。

中カゴをセットして、鶏肉を載せ、蓋をして弱火。

良い色。

もうこのまま焼いて食べたい。

この時点で30分くらい。

時々、スモークチップの様子をみながらひたすらモクモク。

ひっくり返したりもする。

中カゴの底の穴ぽこの柄に焼けてしまった。

集合体恐怖症の人は、絵的にキツいかもしれない。

私もあるけど、これは割と大きいので大丈夫だった。

おかあさんのスカートの柄みたいねっ。

冷めると燻製の香りが立つので、15分ずつを2日に分けて、2時間くらい。

すごく良い色とかおり。

このままスモークチキンとして焼いて食べても良いのですが、今回は完全干し肉を作りたくて仕込んだので、我慢。

ネットに入れて、吊るします。

この時点では中まで火が通っていない。

菌が繁殖するには水が必要で、逆に言えば水分量が一定に達さず塩分量も満たしていれば、菌が住めないのでそのまま食べても問題ないという理論。

焼いて熱で殺すか、水分を蒸発させて住めなくさせるか、ということ。

3ヶ月から半年もすれば、カピカピになるらしい。

…らしかった。


なんで…。

コマ結びにしてあって、結構がんばらないと外せないから、ヒト以外に犯人居ないと思うんだけど…。

隣の紫蘇、取ったからか。

紫蘇の精が私を裁きに来たのだろうか。

Twitterで拡散しても、戻ってこないやつやん。

もう食べられてるやん。

かなしみ。


盗んだひとへ。

どうか生で食べないで、ちゃんと煮るなり焼くなりしてくださいね。

それ、まだ未完成なんで。

生で食べたら、おなかを壊してしまいますよ。

悲しみがすごくて電気付けずに暗闇半身浴。

でも干し肉泥棒ってかなりなワードセンスだなとか思っている。

絶対美味だから、味の感想くらい書いて絵手紙とか送って戴きたい。

そしたら冥利に尽きるのに。

今日のライブはトリです。

鶏だけに。

なにうまいこと言ってんの。

ライブ、がんばってきます。

ぐすんぐすん。