凄い!おじさんの勉強の成果
第一種衛生管理者という資格を取りました。
私じゃなくて、よくネタを投稿してくれる「哀愁のおじさん」が。
おじさん本人に話を聞いてきました。
(ニュアンスで要約しています)
どうしてワシがこの資格を取ろうと思ったか、じゃと?
帰れ!!お主に話すことなど無いわ!
……何?若者たちにおじさんの頑張りを伝えることで自己啓発のきっかけにして欲しい、とな。
……仕方ないのう。
話せば長い話じゃ……。
何年も昔、長いことお米の営業畑におったワシが表示に関係する部署に異動になった時の事じゃ。
当時は表示に関する知識なんて全くの聞きかじりで、体系的に学んだことなんぞ無かったでな。
どうしたもんかと品質管理の人に相談してみると「食品表示検定」という資格の存在を教えてくれたんじゃ。
勉強なんて何十年ぶりだったかのう・・・ワシャ独学で頑張った。そしたら初級に合格できたんじゃ。
それまでワシは知らなんだが、取引先のメーカーや同業者、それも若い人が結構取っている資格のようじゃった。
食品表示検定に合格してワシは知った。
「こういう世界もあったんじゃな……」
と。
そして思ったんじゃよ。
「知らない自分が恥ずかしいなら勉強しよう」
とな。
衛生管理者の資格を取ろうと思ったのは昨年の話じゃ。
ワシはまたまた異動になっていたんじゃが、そこで工場の安全衛生委員会にワシも参加する機会に巡り合わせてのう。
その現場とのやりとりや産業医の先生との話の中で衛生管理者という資格の存在を知ったんじゃ。
するとまた会社の工場の若いモンがこの資格を持っとるというんじゃ。
ワシは思った。
「ワシもいつか工場に奉公するかもしれん。こりゃ使えるかも……!」
……とな。俗な動機と思うじゃろうが、それがきっかけなんじゃ。
それとうちの会社には通信講座の受講料を最大半額補助してくれる「自己啓発援助制度」がある。年は行っとるがワシも対象に入っておったんでな、昨年の暮れに申込みをして、今年から通信教育を受けたんじゃ。
そして実家に帰った時、母親と弟に
「ワシ、資格試験を受ける」
と言ったんじゃが……
なんと、弟この資格持っとったわ。
「30年ぐらい前に取った」って免許証を出して来てドヤ顔されたわ。
「どうせやるなら」と第一種を受けて、努力の甲斐あって一発合格出来たんじゃが、会社の制度と、協力してくれた妻にも感謝せねばならんのう。
もしスキルアップを考えている従業員がいたら、会社の制度が使えないか検討してみると良かろう。
……次の目標?
ウム…そうじゃのう。実益のある勉強にしたいと思うて考えておるんじゃが、正直決めかねておる。
ただ……去年海外に出張する機会があったんじゃが、ワシが全く英語喋れないもんで、航空会社のCAにも空港の入国審査官にも迷惑をかけた、ような感じだったんじゃ。
それがちょっと恥ずかしくてのう。
しかし若人達よ。いや、年は関係ないのう。
「何かを始めたいなら、今始めるのが一番早い」ことは間違い無いんじゃ。
気に掛けているくらいなら始めてしまえばええんじゃよ。
……ワシの話はこれで終わりじゃ。
(会社に実際ある木像)
老師、ありがとうございました。
尊いですね。私もやる気が湧いて来ました。