SING STREET John Carney
あーやと観てきた💓
とてもよかった、青春映画だったね!!
1、何かを作り出そうとして、作り出すことで、周りを変えていくこと。
たまたま音楽が、音楽をつくることで、自分や周りを変えていくところ。カルチャーは、おそらく作り出すことの源泉なんだなあと、かっこよかった。大事なのは、シニシズムに陥らず、諦めないこと。権威的な学校や校長先生に従うフリをして生きていくのではなくて、違うんじゃないかということを現実的に真っ向から立ち向かうところ。
そして“勇気”をクールだと思ってるところも青春だなあと思う。笑 最後のライブで、バラードやる事に対して仲間の「それは勇気がいるね」の一言にスイッチが入って決行するところとか、映画のいろんなところの台詞が冴えてると思った。
悪ガキちゃんに対して「僕の世界に君は存在しない」と究極の暴言吐きながらも、最後は仲間に入れるあたりも、出来過ぎてるくらいだよね。
2、「どこに向かって生きていく?」という未来の難しさ
舞台は貧しきアイルランド。ロンドンという海の向こうの「ここではない、ここより魅力ある街」という憧れに、悪条件の船に揺られて多くの人が海を渡ったらしい。主人公たちは、同じくそれに憧れる若者たちの一人だ。
たしかに自分が暮らしている現実を見れば、アル中、不倫、無職の親、更生施設で暮らしてる親、児童養護施設に暮らす彼女など、希望の薄い散々なシチュエーションである。その絶望のなかで「ここではないどこか」=ロンドンに憧れることはすごくわかる。
でも今の時代では、それもまた夢だとすでに気づいたはずだから、最後に結局ロンドンに旅立つのは、映画の意味としてもったいないような気がした。
「Change」とは、よりよい場所を求めて逃げるんじゃなくて、泥臭くて無謀でも、そこに立って作り出しつづけることだと思う。
そして、この監督の三作をみて、音楽や歌詞の韻の踏み方、色々特徴が見えてきたのも面白かったー!三作品ともダブリンが舞台で、そこで音楽がそんなに生まれるなんて、タブリン一度行いってみたいなー!