ブカレストとルーマニアご飯とワイン
ルーマニアの首都、ブカレストに到着したら早速旧市街を散策です！
行動開始は夕方からだけど、まだまだ日が長いので（ルーマニアの緯度は北海道くらい）、太陽もピッカーンと出ていて気持ちの良い暑さ。気温は30度くらいですが、日陰に入ると涼しいくらい。ちょうどいまベルギーは30度超えの猛暑らしいので、ルーマニアで予想外の避暑が出来てラッキーでした（ベルギーにはクーラーがないので30度とかいっちゃうとほんとに暑いのです）。
ブカレストは想像してたよりかなり都会で、旧市街にはカフェやレストランが所狭しと建ち並んでいてとても賑やか。ブリュッセルの中心部のイロサクレみたいなのがずーっと続いている感じで、観光客もかなり沢山います。ただ旧市街以外は、ソ連支配時代に無機質な建物が建てられたので、重い灰色の古い建物ばかりで、あまりキレイとは言えない感じです。
＜旧市街の雰囲気。オープンテラスのお店が沢山あって気持ち良さそう＞
さて、夕食はどのレストランにするか迷いましたが、オーガニックの食材とワインが自慢のところにしました。ここでルーマニアの名物を食べたのですが、ものすごく美味しくて一瞬でルーマニア料理の大ファンになってしまいました！日本人の好みにも合う感じです。
そして物価が安いのも嬉しいポイント。2人で前菜＋メイン＋ドリンクで20ユーロくらい。
店名：Lacrimi si Sfinti
URL：http://www.lacrimisisfinti.com/
そして頼んだのがこちら↓ 全てTHEルーマニア料理のド定番です。
・お魚のスープ＜Ciorba de Peste＞。とっても優しい味～
ヨーロピアンというよりアジアンな感じの味。
・ナスのペースト＜Salata de Vinete＞
ナスをペースト状にしたものに、ネギやトマト、ガーリックなどを和えて、パンに載せて頂きます。
なんとなくトルコ料理っぽい雰囲気。これは私のベスト！毎日でも食べたい味でした。
・ルーマニア風ロールキャベツ＜Sarmale＞：左
・とうもろこしのペースト＜Mamaliga＞：中央
日本のロールキャベツに見た目は似ていますが、ルーマニア版はもうちょっとパンチがあります。胡椒がよく効いていてとても美味しい！ビールによく合う味です。これに左にあるサワークリームをかけて食べるとちょっとマイルドな味になりますが、なくても十分美味しいです。これもまたリピしたい味！大人のロールキャベツといった感じ。
中央にある黄色いのが、とうもろこしのペースト＜Mamaliga＞です。
これはルーマニアのソウルフード的存在。全ての料理の付け合わせに出てくる日本の白米みたいなもので、とうもろこしを粉にして牛乳と混ぜて作ります。見た目はマッシュポテトのようですが、食感はふわふわしていて、味はおかゆのような優しい感じ。これが意外に美味しくて、パクパクと食べてしまいましたが、とてもお腹にたまる！1品頼むごとにものすごい量が出てきて体重増加間違いなしです…
そしてお酒は、ルーマニアはなんといってもワインが有名！
私はビールを我慢できずに頼んでしまいましたが明日こそはワインを頼もうと思います。
ちなみにビールはラガーしかなく、ちょっと面白みに欠けます。地元の有名ブランドもいくつかあるのですが、外資も強く、ハイネケン、カールスバーグ、ギネスなどがぱっと見３強といったところ。残念ながら我がベルギーのステラアルトワは一度も見かけませんでした。
さて、ルーマニアのワインですが、私も行くまでルーマニアが実はワイン大国だなんて知りませんでした。ワインの歴史も古く、なんと6000年も前から生産されていたそう。コストパフォーマンスも最高、生産量も多く、珍しい品種も多く、そして品質も高いワインが沢山あるそうです。あの有名なギリシャ神話の酒の神、バッカスも現在のルーマニアで誕生したとか…
ルーマニアはワイン王国フランスとほぼ同じ緯度にあり、かつ中央部をカルパチア山脈が横断しているため、気候も山脈を境に大きく異なりバラエティ豊富な多種多様なぶどうが生産されているそう。
国際品種で有名なものは、白ではシャルドネ、ピノグリ、ソーヴィニョンブラン、赤では、カベルネソーヴィニョン、ピノノワール、メルローなどがありますが、ルーマニアワインで特筆すべきは在来品種が面白いということ。私はワインにまったく詳しくないですが、とても美味しかった。
有名なのがFeteasca Neagra(黒い乙女：赤)、Feteasca Alba(白い乙女：白)の２種類。大体ルーマニアのどのレストランにも置いてあると思うので、見かけたらぜひ試してみてください。気取らない味で飲みやすく、ルーマニア料理とのマリアージュもばっちりです。レストランでボトルで頼んでも８ユーロくらいでした。ルーマニアワイン最高です！！
ルーマニアワインについてはこちらにとても分かりやすく詳しく書いてあるのでよかったらどうぞ。