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じゅんじゅんホームページ

おこさま、だいすき。

2020.11.22 06:18

※画像は下記。

[▲プールに遊びに行った時の写真。珍しくカメラの前でおちゃらけている。「我が子の水死体は見たくない」という理由で、物心付く前からスイミングスクールに通わされていた。水着と帽子はスクールのもの。泳ぐのが大好きだった。]


昨日は久しぶりに、お隣さんのお孫さんが来ていた。

お隣さんは私の母より少し上くらいの女性。

お会いすると「涼しくなったわね〜!」などなど声を掛けてくれる。

私はいわゆるコミュ障なので、おどおどして返答する。

それでも、とても嬉しい。

こんなお隣さんだったらいいなあという理想にぴったりくるお隣さんだ。


お孫さんは今年小学校に上がったばかりだそう。

たしかに、去年までは毎週末お泊りにきていたけれど、最近は2〜3ヶ月に1度くらいである。

このお孫さんが、めちゃくちゃつよい。

女の子なのだが、めちゃくちゃやんちゃ。

何をしたらそんな音と振動が出せるんだろうという暴れっぷり。

お隣さんが「女の子なんだから大人しくしなきゃだめよ!」と言っても「うるっさーい!きゃははは!!」と言う事を聞かない。

以前、お孫さんの大暴れによって、うちの壁に飾ってあるじゅんじゅん生誕色紙が落ちてきた。

ひとりプロレスでもしているのだろうか。

ひとりモンゴリアンチョップか。

私は子供が大好きだ。

電車や街中でも目が合うと、ついついニッコリ笑い掛けて変顔したりしてしまう。

横浜市民プールの監視員をしていた時は、迷子が来ると子守役に呼び出されていた。

騒音もあまり気にならないタイプなので、隣で繰り広げられるどんちゃん騒ぎを、寧ろ楽しんで聞いている。

これが女児の振動か。

元気でよろしい。


換気のため網戸にしていると、お隣から声が聞こえてくる。

「ちがうでしょ!"た"と"ろ"が逆!それじゃ、ももろた!も・も・た・ろ・う!でしょ!!」

小学校の宿題を添削される声。

そして、怒られても「ふへへへへ!」と笑ってはしゃぐお孫さん。

微笑ましいことこの上なっしんぐ。

[▲我が家の壁。上にあるのが、前述の落ちた色紙。自分にとってよいものだけ目に入るように設計してある。生誕で戴いた紫色のスターチス、上手にドライフラワーになってくれた。嬉しい。]


私は幼稚園児で祖母に敬語を使うような可愛くない子供だったし、お姉ちゃんに「子供らしくタメ口を使え!」と言われて試してもなかなかぎこちなく、本当に不器用な奴だった。

[▲縁日の写真。横浜界隈で有名な的屋さん、100円おじさんの店だと思われる。100円払って割り箸を引いて、付いてる色によって景品が選べるというお店。左から、私、姉、父。全員目線が同じで、DNAを感じる。]


漢字テストで間違えた漢字は、かんじれんしゅうちょうに100回書かされた。

最中、正座を崩すと怒られた。

眠っても勿論、おこだった。

母は意外とスパルタであった。

妹の私の方がマシだったらしいので、姉はもっとスパルタだったのだろう。

だから小学生で煙草吸ったりしたのか。

そのあと母にバレて引っ叩かれてた。

うける。

[▲遊園地に行った時の写真。家を買う為にお金を貯めていたので、服等はお下がりか手作り。おめかしして出掛ける時だけ被っていたミキハウスの帽子。ミキハウスは高い、らしい。私はソフトクリームが食べられればなんでもよかった。]


幼稚園児くらいの頃、父親の枕を踏んで歩いて、蹴っ飛ばされたこともあった。

「人の頭を乗せるものを踏むなんて大馬鹿者だ!」

という理論らしい。

うける。

同時期、スーパーファミコンでドラゴンクエストやろうとして電源つけたらセーブデータが全部消えていたときもぶん殴られた。

「俺のセーブデータ消しやがって!」

という憤怒らしい。

超うける。

電源付けただけなのに。

ファミコンあるある。

理不尽オブ理不尽。

[▲お雛様の前で。姉の名前が書いてあるのにドヤ顔で映る私。この頃は可愛い可愛いとやたら写真や映像を撮られた。結構モテた。幼稚園と近所それぞれに両想いの男の子がいた。ませた女児だった。]


でも引っ越しの荷造り中、テレビ台によじ登って壁にクレヨンで落書きした時は怒られなかった。

「こりゃあ違約金とられるな〜はっはっは!」とか笑ってた。

キレどころわからなすぎてうける。

[▲1995年の写真。5歳。酩酊時の私のハグの原点はここである。やましさゼロ。でも大人になると色々誤解を生んでしまうので気をつけているつもり。個人的には、ただのダッコちゃんだと思って戴きたい所存。]


思い返すと、母and父なんやねん!と思うエピソードがたくさんある。

でも私も私で、なんやねんこのガキ!って感じの子供だったように思う。

自分がやったこともない親になるって、すごい事だよなあ。

そしてやったことない親に親されてやったことのない子をやるって、それもすごいことだよなあ。

生きててえらい。

もうそれに尽きるわ。

私はお子様大好きだけど、自分で面倒見るのは壮絶だよなあ。

と、隣の大騒動を聞きながら思ってしまう。

責任がない人間は責任がないなりに、笑い掛けたりできたらいいよね。

余裕のある人間にしか出来ないことをすればいいと思う。



中野区に住んでる時、お子さんを少しの間だけ預かるボランティアの登録会に行った。

会場には結構な人が来ていて、司会者の方が、

「お子さんを預けたい方は挙手願います」

と言うと、9割以上の方が手を挙げていた。

その後、ボランティア希望者の挙手は、私含め3人くらいだったと思う。

共働きが増えているのに、保育園や幼稚園は定員オーバーの状態。

こんなの、どこかに無理がきてしまうよね。

1人で子育てされている方なんて、尚更。

説明会では色々な条件や詳しいやりとり等を教えてもらった。

外へ遊びに連れて行った際、犬に噛まれたら、怪我をしたら、から、おやつを出す時の食物アレルギーについてなどなど。

もしも事故が起きてしまった際の示談の仕方まで。

正直、もっと簡単なものだと思ってしまっていた。

こんなに大変な事なのかと思ったと同時に、軽率な考えだった自分を恥じた。

ひと1人預かるって、そんなに容易な事じゃない。

正直その当時の私の部屋はすごく散らかっていたので、もしここにお子さんが来たら…という目で見たら、危険物が多過ぎて唖然とした。

世のお母さん、お父さんは、本当にすごい。

ボランティアだと思って簡単な善意で手を出すのは、今の私には荷が重過ぎる。

というより、失礼極まりないと思った。

どうしようかと思って悩んでいる私に会場の役員さんが、

「実際に出来るかどうかは置いておいて、関心を持って説明会まで来てくださって、本当にありがとうございます。」

と言って下さって、嬉しいけれど、なんだか申し訳ない気持ちになった。

結局、ボランティアを実行に移せないまま、他区へ引っ越ししてしまい、今に至る。

仕事としてお金をもらうというのは、それと同時に責任が生じて、それが安全や信頼につながっていく。

それをひしひしと感じた。

勿論、ボランティアが安全じゃないとか無責任だという事では全く無くて。

それなりの余裕と時間と知識があってこそのボランティアだと思う。

自分があっぷあっぷの状態で、溺れそうな誰かを助けるなんて、無謀な事だから。

共倒れになったら、せっかくの善意が、悲しい結果になってしまう。

でも、今の自分にできること、小さいことでもやっていきたいよね。

今はまず私が、元気で穏やかにいることをがんばろう。

そうやってすぐ近くにいる人達の心が、緩やかになれば本望だな。

あせらず、いそがず、ひとつずつやろう。