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yogacafe shizuku

お茶っこ463でのお話 シニアと薬

2020.11.22 10:54

 

11月も無事、2回のお茶っこ463を開催しました。

新しくご参加される方も数名いらっしゃり、5、6名のこじんまりとした集まりです🍀


今月は、雑誌や新聞からの記事の切り抜きでの座談会でした✨


今回深掘り出来たのは、


「ポリファーマシー」


この言葉、新聞にはチラチラ出てきています。

社会問題化しているからですね。


なんでもカタカナになってしまう日本語!

それこそ特にシニア世代には届きにくいのですが、

漢字で書くと


「害のある多剤服用」


のことです。


単純に、「服用する薬の数が多い」ということではなく、


必要とする以上の薬や不要な薬が処方されることによって、有害事象のリスク増加や服薬過誤(誤った方法での服薬)

など問題に繋がる状態を指します。

有害事象っていうのは、ざっくりいうと、

患者さまに生じたあらゆる症状 兆候 疾病 副作用 のこと。

具体的に例を挙げると


意識障害 低血糖 肝機能障害 など重篤なものから

ふらつき 転倒 などなど・・・・


新聞記事は、「70代の方が1日30錠近くを飲んでいて、服薬整理をしたら心身の状態が改善した」 という内容


こういった記事は最近よく見かけます。


シニア世代は、通院先が多いんです。

皮膚科 眼科 内科 整形外科 耳鼻科 歯科 等々・・・

そこでそれぞれ薬を処方されていて、気づけば大量に飲んでいて、

それを上手に管理できていない!そんな現状が起こっています。


厚生労働省のホームページを見ても

高齢者の医薬品適性使用の指針 

https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/kourei-tekisei_web.pdf


都市伝説ではなくて、社会問題です。


「でも、うちはそんなに大量に飲んでないから大丈夫ね 」


と、数や量だけで安心しないでくださいね


例えば、整形外科に行って、腰痛や膝痛などを訴えると処方されて服薬することの多い鎮痛剤ですが、


*胃の粘膜を荒らす

*胃腸障害

*食欲不振

*吐き気 

*便秘

*眠気 

*発疹


こんな副作用があるんです。

今は薬局で副作用について記載された紙も一緒に渡されるので目にした方も多いと思います。


若い世代にとってみると、ふんふん なるほど 気をつけよう と

頭の片隅に置いておく感じだと思いますが、

シニア世代は本当に気をつけなければいけません。


例えば

「眠気」によるふらつきや活動低下が、転倒のリスクに繋がる

(ボディーワーカーの視点からいうと、軽度の痛みであれば、無理なく動いた方が良いので、眠気で日中の活動量低下は

 本当に避けたいところです)


「胃の粘膜を荒らして食欲不振」

若い方ならばダイエットになるかも?なんて不埒なことを考えてしまうかもしれませんが、

シニア世代の食欲低下は、即、体力低下 に繋がり体調を崩すきっかけとなります。


で、誰かがそれを客観的に見てあげて、

「お母さん、薬飲んでからの方が眠たそうだよ」 

「夜のトイレでフラつかない?」 

「最近ご飯の量減ってない?」 

こんな風に、影響が出ていないか確認してあげたられたら良いのですが、


痛みにはそれほど効果を感じられないのに、言われたから漫然と飲んでいて、なんとなく調子が悪いと思っているけれど

薬が原因かも、と考え及ばないパターン が多いような気がします。


1人で過ごす時間が多い1人暮らしの方は、特に気をつけなければいけません。


今回のご相談は、


「そんなに血圧高くないのに(130とか140)、ちょっと前より高いと話をしたら

降圧剤が処方されて、日中血圧が上が90とか低すぎるので、先生にやめてもいいですか?って相談したんだけど

辞めたら血圧上がりますよ!って言われてやめれない・・・

でも日中のデイサービスからは血圧が低すぎると言われるし、

先生はダメだというし・・・」


ポイントは、

「患者さまのご家族も、納得していない、安心していない」 ということです。

血圧が上が90でなんとなく辛そうだと、ご家族やデイサービスが訴えているのにも関わらず、

ドクターは

「辞めたら上がる」

しか答えてあげないことです。


もしも、持病的に、90以下に抑えたい、もしくは、低ければ低いほど良い とか

何か理由があるのならば、それをお伝えしてあげれば患者さまもご家族も納得で、

デイサービスもその上で過ごし方の対策を取れたりします。


こんなご相談に対して、


経験者であるご家族の方が、

「以前、降圧剤はもっと少なくて良いのではと思って医師に相談したら、

 量が半分になって、それで問題なく過ごしてますよ」


⇨ 相談したらちゃんと答えてくれる医師もいる!でも相談しなければそのまんまになる・・・


同年代の方は、

「私も血糖値が高いからって薬を出されたのだけど、飲んでも変わらないし納得いかなかったから

他の病院で相談したら、「これくらいなら飲まなくて大丈夫です」って言われて辞めたわよ

納得できないなら他の病院へ行ってごらんなさい」


⇨ 納得できなければ行動するのみ!自分で調べる、自分の納得できる感覚を大事にする!


とアドバイス!

おー✨✨✨さすがお茶っこメンバーさん!!!

その方は


「今の病院は本当は嫌なんだけど、1番近いし歩いていけるから・・・」

すると他の方が

「○○病院は、先生も良いし、家の前までバスが迎えてに来てくれるのよ」

と貴重な情報を教えてくれたり!

こういう仲間のリアル体験って

本当に貴重!!!


薬に関してやってはいけないことは


「自己判断で勝手に辞めること」 

※頓服薬(痛い時に飲む など自身で判断して服薬するよう指定されているもの)は別ですが。


これは危険です。勝手に減らすのもダメです。


まずは、お医者さんに相談すること。


で、納得いかなければ、


「薬剤師さんに相談してみる」 それでもスッキリしないなら、「セカンドオピニオン!」

大切なのは、



シニア世代は、体調が崩れやすく、崩すと戻りにくい


若者世代と同じ感覚では危ないです。


今月もとても楽しい会でした🍀


来月はもう12月!


早いですね・・・・🎄🎄🎄