DMM.PLANETS by チームラボ
もうすぐ終わっちゃう灼熱のお台場みんなの夢大陸でやっているDMM.プラネッツに行ってきました。
確かに90分以上待ちとか、話題になるのわかる。特に若い女性とか外国人とかも沢山いて、このチームラボの作品が、人間の奥底の感性をくすぐる官能性を持ってるんだって、実感する。やわらかかったり、素足だったり、水に濡れたり、冷んやりしたり、寝っ転がったり。
チームラボの猪子寿之さんには、番組「オトナの!」に2014年3月に出演していただいて、その後、何回かお会いしています。その時のことを書いた文章がこちら。。。
東京大学工学部出身でチームラボを率いる猪子寿之さんは“ヴァーチャル・リアリティVirtual Reality、VR=仮想現実”や“オーグメンテッド・リアリティ Augmented Reality、AR=拡張現実”を駆使した、オシャレでクールでそれでいて楽しいデジタルアート作品を多数作っています。最近いろんな番組にも出演してますし、皆さんも観たことや体験したことがあるかもしれません。
猪子さんの言動を見ると、すぐ気付くことが2つあります。それは、
1、猪子寿之は天才である。
2、猪子寿之はチャラい。
ってことです。1はいいとして、問題は2です。まあ、ものすごくチャラいのです。一緒に飲みに行きましたが、全然チャラいのを演じてるわけではなくて、本当にチャラいです、心底チャラいです(笑)。いつも「やばいっす、やばいっす」って言ってます。世間の言うところの東大出身とか理工系とかと全くイメージが違います。しかしそのチャラい言動から、バシバシ核心をついた、本質的な話がガンガン飛んできます。例えば飲みに行った時、彼は「プライベートではドキュンとしかつるまない」って言ってました。
ちなみにWikipediaによると、 ドキュン=DQN、ヤンキー(不良)など、“粗暴そうな風貌をしている者”や実際に“粗暴な者”、また“非常識で知識や知能が乏しい者”を指すときに用いられる。 とあります。猪子さんはそんなドキュン、もうホントどうしようもないチャラいお兄ちゃんとお姉ちゃんとしか遊ばないんだそうです。「俺の友達みんなものすごくアホですよ、超やばいっす」と言ってました。
で「なんでですか?」って聞いたんです、そしたらこう返ってきました。「アタマいい人とはどうせシゴトでいつもたくさん会ってるっしょ。それじゃバランス取れないと思って」そんな感じなんです。
彼は人間のコミュニケーションと言う行為の本質を突いていて、ドキュンとしか遊ばないんです。彼らチームラボの作品というのも、ただデジタルでクールでオシャレだってだけじゃなく、そんな文化とかアートの本質をいちいち突いてくる作品なのです。なので体験するとドキドキしてしまうのです。
僕が猪子さんに接してみて思うのは、彼はコミュニケーションだったり社会だったり歴史だったりアートだったり人間だったりという様々な事象の本質は何か?を常に考えているのです。そもそもデジタル技術って、ある事象を表現するためには、どう構築するか?ってモノゴトの本質をデジタル解析しないと表現できないわけで、彼は常に解析してるわけです。まあ、天才です。なので彼は表面上のチャラいかチャラくないかは、あまり気にしてないんだって、っていうかそんなの本質じゃないって、僕には感じられたのでした。
例えばチームラボの展覧会では撮影OKなのです。彼は自分の作品の本質がわかっているのです。著作権などを慮って展覧会で写真撮影をいちいちNGにしてることの意味のなさを作り手としてわかっているのです。“写真を観た”→“これ体験したい!”→“チームラボ展行ってみよう!”ってプロセスが本質を突いているからです。
で、猪子寿之さんはこうも言ってました、「ねえ日本のテレビも、バラエティとかアニメとかドラマとかホントにおもしろいんだったら著作権とか気にしないでYouTubeとかで全世界にバンバンUPしちゃえばいいのに。どうせほっといても海賊版出ちゃうんだし、ファンになればどんどんみんなに広がって繋がって!別のところでビジネスできんじゃないっすか!なんかそれ、楽しくないっすか!やばくないっすか!」
言い方はチャラかったけど、本質突いてました。
角田陽一郎編著:『オトナの!格言』より