表面に見えないモノ
2016.08.26 21:15
自分のお店のスタッフじゃなく、他のお店の美容師に髪を切ってもらう美容師も多いだろう。僕の場合は、オシャレな髪型になることよりも「その人に会ってみたい」という部分のウエイトが大きい。
変化する自分の髪にはあまり興味ないけど、その美容師がその作品を生むまでの「生き方」というか、「価値観」に興味がある。
作家でいえば、夏目漱石の小説は、本屋に行けば当たり前のようにあるし、以前はレジの時に毎日会っていたこともあり、特に新鮮さも感じなかった。
でも昔、奈良町で「夏目漱石などの文豪たちの直筆」を見た時、小学生のような可愛い字で、非常に親近感をもち、興味深く原稿を見ていたのを覚えている。
髪型や小説、その人が作り上げたモノより、凡庸な表現になるが、そこにある「ストーリー」、まずそこが優先なんだと思う。
人は、その人の「表面には見えない部分」に興味があるのだ。