自家焙煎のこだわり派カフェ「The WORKSHOP」
初訪 2015.07 更新 2021.01.08
ベトナムで、一般的に庶民に飲まれているのは、がつんと深煎りで甘い香りが漂う"ベトナムコーヒー"。
ベトナムコーヒー特有の、あの甘い香りは豆自体が持っているものだと思っていたのですが、栽培が比較的容易で、大量生産できる苦みの強いロブスタ種の豆を、飲みやすくするための工夫として、豆をバターローストし、甘い香りをまとわせているそう。
ガツンとくる濃厚さは、それはそれで後を引くおいしさなのですが、
最近、ベトナムの若者を中心に流行っているのが、
ベトナム産の豆を使い、豆の鮮度や焙煎方法、抽出方法にこだわった "サードウェーブ" 系のおしゃれなカフェ。
バターやアロマを加えていない、豆本来の味の楽しみ方を提案しています。
そんなベトナムの "ニューウェーブ" カフェの中でも有名な一軒が、
ドンコイ通りからもほど近い、ゴードゥックケー(Ngo Duc Ke)通りにある「The WORKSHOP」。
この入り口奥の階段を上った、最上階にカフェがあります。
高い天井と大きな窓が開放感のある店内。
おしゃれな倉庫のような広々とした空間では、
パソコンを広げて作業する外国人SOHOの姿もちらほら。
窓からはドンコイ通り周辺が見下ろせます。
「カフェラテ(アイス)」7万5000VND(約360円)
エスプレッソの苦みとすっきりとした酸味がしっかり感じられて、
クリーミーなミルクがたっぷり入っていながら、コーヒーの味が負けていません。
カフェラテはエスプレッソベースなのでアイスかホットかを選ぶだけですが、
メニューの1ページ目に書かれている、その時期におすすめの豆を選んで、
サイフォンやフレンチプレスなどの抽出方法を好みで選択することもできます。
「イングリッシュ・ブレックファースト」12万VND(約600円)
ハンバーガーやサンドイッチ、パスタなどのフードも揃っているので、ランチを兼ねてのんびり休憩することもできます。
こちらは、グリルソーセージや目玉焼きにフランスパンが付いたプレート。
店で自家焙煎することで、豆の鮮度をキープしたり、
スタッフが直接農園まで足を運び、豆のクオリティーを保つなど
努力を惜しまない姿勢がその味にも表れている、スペシャルティコーヒー。
ドンコイやグエンフエ通りなどの目抜き通りからすぐなので、
お買い物途中に立ち寄って、新しいベトナムコーヒーを味わってみては。
The WORKSHOP
住 3F 27 Ngo Duc Ke, Q.1, HCMC
電 028・3824・6801
営 8:00〜21:00