憩いのあかり
私の想いと他界した娘との、心と魂のふれあい。
『対話の時間』をやわらかく照らしあたためてくれる蝋燭のあかりは、私にとって大切なものの一つです。
(最近の日課は、いつかさんが作ってくださった、うちの亡き娘が大好きだったティファニーブルーの蝋燭をコーナーに灯し、『亡き娘と憩う』こと)
オリジナルのデザインと繊細な色合いで作り上げていくいつかさんの蝋燭は、作品そのものも美しいですが、それ以上に灯りを点けると、なんともいえない気持ちになります。
そういえば、NHK『世界はほしいモノにあふれてる』で紹介していたヒュッゲ(Hygge)をご覧になった方もいますでしょうか。
デンマーク語で『人と人とのふれあいから生まれる、温かな居心地のよい雰囲気』という意味らしいですね。
その『居心地の良い』雰囲気に欠かせない『灯り』に代表される蝋燭を、自分でも作ってみたい方は多いように思います。
そこで、チームB(星のしずく繋がり美術班)では『ボタニカルキャンドル作り』にトライしてみることになりました(^-^)/。
実は(私の)人生で2度めのハンドメイドキャンドルです。
1度めは、家族四人で栃木県那須高原を旅行中に手作り工房で挑戦。
(その時は手捏ね蝋キャンドルとジェルキャンドルでした)
そして今回2度めがチームB懇談会での、アートワーク試作『ボタニカルキャンドル』です。
大切な人を喪った者にとっては、亡き人とのふれあい時間をより濃いものにしてくれるあかりだと思うので、以前に作った時とは違う気持ちでワークアトリエに向かいました。
* * *
この日のチャレンジワーク①
クリスマスをイメージしたキャンドルホルダーづくり
クリスマス……自死遺族そして逆縁の私には、何年経とうが切なく辛い時期ですが、やはり同じ悲しみを心に棲まわせる方々と一緒だと、違和感なく取り組めるようです。
📷グラスに白い特殊な下地を塗ります。その方が後から色映えするということです。
📷アクリル絵の具などを使い、スポンジで思うままに色付けしていきます。
水を付けすぎると、下地が剥げちゃう!(゚Д゚;)
📷こんな感じになりました。
* * *
チャレンジワークその②
ボタニカルキャンドルづくり
📷蝋燭中心部の色を選びます。
(美術士さんがあらかじめ、色の入ったキャンドルの欠片を作っておいてくださいました)
なかなか手間がかかるのですね(;´・ω・)。
この日は黄色をチョイス。
で――中略――
📷お菓子作りに少し似ていますね。
アバウトな分量や温度では、蝋燭づくりは上手く行かないようです(^_^;)。
そして…時間との勝負…?
側壁部分をボタニカルモチーフで飾っていきます。
で――中略――
📷スッタモンダがありましたが、蝋が固まると、けっこうそれっぽい仕上がりになりましたか(;・∀・)。
なにか爽やかな食べ物みたいにも感じます。
📷暗がりで点灯します…ヒュッゲ(Hygge)来たー(; ・`д・´)!?
📷向かって右端はランタンタイプ(美術士さん作)。
側面には押し花をあしらっています。
その日の気分で色、柄、工夫を凝らし、気持ちの込められた蝋燭とホルダー。
多少イビツでも、こういう灯りには本当に癒されます。
この後、蝋燭あかりの中で、語り合うこと小一時間。
思わず涙がこぼれ落ちそうなお話もありますが、やわらかいあかりに助けられ、悲しみもほんの少し昇華されるかのようでした。
『憩いのあかり』
2021年、星のしずくアートワークでは(施設会場で)時間的にも気持的にも無理のないよう、且つリーズナブルで安全に作れる蝋燭づくりを開催したいなと、試作懇談会で計画中です。
※より安全に蠟燭を愉しむために※
⇒手作りキャンドルの危険性/いつかさん
◆自死遺族の集い