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人々よ、自分の祖国を取り戻せ! (by ふたこわたる)

なぜこのパートナーとだけ一緒にいるのか その1

2016.08.26 23:59

「祖国」のベースは愛し合う二人の共同の創造なんですよね。

それでパートナーシップがより豊かに育つには何があるといいか。(どうでなきゃいけないか、じゃないですよ。)ちょっと見取り図を整理してみたいなーと思います。

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1. 傷だけで繋がってる関係

世の中の多くのパートナーシップは、傷で繋がってたりします。

お金を届けることでやっと存在意義を感じられる旦那と、その旦那がいないと生きていけないと信じている奥さんとか、

自暴自棄で破滅的で誰かがそばにいないと生活が成り立たない男性と、その世話をできることでやっと存在意義を感じられる女性とか、

傷で、言い換えると欠乏と恐怖で繋がっている共依存関係。

相手がいないと生きていけないとか、自分がいないと相手はダメになってしまう、とか。

そういう関係も全然悪くないよ。全然悪くない。

むしろそういう要素がないパートナーシップなんてほとんどない。

ただ、ほとんどつねに不安や欠乏感の中に生きることになってしまう。ほとんど常に不満やフラストレーションがこころを占める。

そしておそらく、感情的に反応しちゃってるやりとりが多い。反応は反応を呼び覚ますので、けっこう痛々しいやり取りになる。豊かさを自分の責任で選び取る状態じゃないからね。

そしてどっちかの傷が癒えた時点で別れることも多いです。

少なくとも同じ関係ではいられなくなります。

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2. 自立した二人が一緒に居る関係

一つ目よりももう少し意識の力がある二人だと、自立している状態になる。

自立というのは、自分について俯瞰して、自力で選択できるってこと。今ある自分の状態は、過去の自分の選択の結果だと知っていて

自分の人生は自分の選択で作っていける、ということを知っている状態。

自分が幸せなのも不幸なのも、自分が創り出すことであって、相手のせいではない、とわかっている状態。

だから、相手がいてもいなくても自分は幸せでいられる、という前提がある。一人でも幸せな人生を生きられる二人が、好きなその相手といるから何倍も幸せに生きられる、という関係。

まずはここを目指すと人生かなり幸せいっぱいになると思います。

ちなみにこのパートについてはドン・ミゲル・ルイスの

「愛の選択」っていう名著があります。

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多くの場合、1と2の混じりあった感じの関係性かと思います。

その配分?比率?はカップルごとにかなり違う。

そして2の要素が強くなってきたときに、新たな問題が生じることがあります。

それは、「なぜこの人だけと一緒にいるのか」っていう疑問。

一人でいても幸せでいられるほど自立している人は、周りの友人ともいい関係を作れるようになってくる。友人の中には魅力的な異性だっている可能性が十分ある。

だから自立が進んでくると、「なぜこの人とだけ一緒にいるのか」「なぜこの人とだけ生活するのか」「なぜこの人とだけセックスするのか」みたいな疑問が出てきたとしても、多くの人にとってそれは自然な展開です。

僕自身もかつて、この問いに取り組むのに随分苦労しました。

その2へつづく)




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