足りないワールド脱出のエネルギー的解説
今回は僕がよく話す「足りないワールド」「満ち足りワールド」について、このエネルギー循環の視点からどう捉えるかという話。
エネルギー学ことはじめのシリーズで、エネルギーの流れで「質」を見ていくことが重要だ、という話に繋がる部分です。
僕らはよく欠乏の意識に囚われます。自分のお金が足りない、美しさが足りない、能力が足りない、健康が足りない、資源が、食料が・・・。また、「今足りていてもやがて足りなくなる」という恐怖に囚われます。
現代社会のほとんどのビジネスは、この「足りない」という意識を刺激して購買に結び付けています。足りない美しさを補って愛を得るためにこれをどうぞ、今のままの健康は失っていいんですか、それを補うためにこれをどうぞ、みたいに。
そして、この「足りない」「足りなくなる」は底なしです。無間地獄。
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コンサルタントとしていろんな収入層の人に関わりますが、例えば年収とこの「足りない」の意識はみごとに無関係です。年収300万だろうが1000万だろうが3000万だろうが、足りない意識に立ってる人は、今のままじゃ足りない、もっとあったら自由で幸せになれるのに、と思っています。
この底なしの欠乏感を、足りない何かを足すことで埋めようとしても、決して埋まりません。
美しさが足りなくて愛されない、と思っている人が、いい化粧品使って、いい服買って、高級エステに通ったとして、どこまで美しくなったら永遠に愛されるというのでしょうか。無理でしょ。
仮に今よくても、すぐにまた愛されなくなるんじゃないか、という恐怖からは、「もっと美しくなる」という方法では逃れられないのです。
この足りなさは、例えば他にも「もっとお金を得る」「もっと能力を身につける」という方法では解消されない。これでは本質を見誤った回避の行動です。そしてどこまでいっても終わりがない。
これをいくらやっても、満ち足りたエネルギー循環は作られません。
そしてこれは、流れているエネルギーの量ではなく、質の問題です。
この、エネルギーの質に着目しないで量だけを見ていくと、例えばお金が欠乏や恐怖と結びついてる状態でお金の流れをただ太くしようとしてしまいます。すると何が起こるかというと、もっと大きな欠乏と恐怖を受け取ることになります。
お金がたくさん入ってきた、そしてこれを失う恐怖が巨大に入ってきた、みたいな状況になるお金持ちはけっこういるのです。
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ではそうじゃなくてどう取り組んだらいいのか。
ワークショップでよくやるワークのひとつが、「最近お金を払うことで満ち足りた経験を思い出してシェアする」というもの。
あなたは、なにを思い浮かべますか。
僕はたとえば、Macbookのゴールドのを買ったのです。そこそこいい値段です(笑)。そしてこれがね、とても軽くて高性能なのです。そしてなにより超かわいいんですよ。う〜ん、最高。
安く買えて得した、とかじゃないですよ。ほんとに満ち足りた気持ちになるもの。
それを思い出して語ってみる。いかがですか?
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ちなみにワークショップでは100%近い人が、「今、また満ち足りた気持ちになった」と言います。ただ思い出して語っただけであって、今何かを得たわけではないのにです。
つまり意識の向けどころだけで、満ち足りワールドに住むことができます。
足りないワールドと満ち足りワールドは、本質は意識のシフトだけの話です。
世の中のいろんな教えで、豊かさは無限にある、みたいな言い方がありますが、それはこういうことなのです。量の話じゃない。
というわけで、これを常に意識する、という取り組みこそが満ち足りワールドに生きるために必要になります。
油断すると足りなさのほうにアンテナが張られるよう、人間は出来ています。そのほうが肉体的なサバイバルには都合がいいからね。
なので意識的であることがなんといっても鍵。
そしてさらにいいかえるとこれは、「何を受け取るのか」という話でもあります。
お金を払った結果、喜びを受け取って満ち足りた感覚を味わうのか、お金を払った結果、お金が減ってしまったという思考を受け取って不安を味わうのか。
満ち足りワールドに意識を置き続けるには、実際の行動とその結果も、それを支えるようにしたほうがだいぶやりやすくなります。
お金を払うにしても、できるだけ満ち足りた感覚になるものだけに払っていく、ということ。バーゲンで安くなってるという理由だけでたいして着ない服を買わなくていい。
そしてこれは、お金の循環でもパートナーシップでも同様です。
そこでいろいろやってくるもののうちで、何を受け取るのか。
何を受け取れるように行動・表現していくのか。
ここを徹底的に意識すると、その分どんどん満ち足りた世界の住人になっていきます。