Cyclocross MAKINO UCI2
例年とは違うシクロクロスシーズンの幕開けで、今年はヨーロッパにも行かず、じっとしているので少し変な感じ。そもそも今のこの社会状況的にも色々なリスクを冒してまでヨーロッパに行くほど余裕もなく、更に今の身体の状況でヨーロッパのレースで戦うのは正直無理だと思う。そして、よく考えてみると、また去年までのように転戦できるのはこの脚の具合が好調にならなければ難しいなぁと気づいてしまった。状況はずっと変わらず、横ばい状態。良くも捉えられるし、ある意味悪くも、、。深く考えても仕方のないことだけど、、ね。とりあえず、シクロクロスシーズンが始まったという気にもならないですが、月日が流れてもう冬なのでシクロクロスです。
今の身体でシクロクロスでどこまでの走りができるかわからないのが正直なところで、トレーニングで痛めてもこのレースの1週間後にある全日本選手権などに影響が出ても嫌だったのでぶっつけ本番でがんばろうと決めた。
レポート後半にもあるように、この日はチューブレスを投入した。時代の流れの一つとして、食わず嫌いもなと思い。更にヨーロッパシーンでも北米系の選手や、若い選手などが積極的に使っているのを目の当たりにしていたので興味があった。速い遅いという尺度と共に使い方次第ということもあると思うので、新たな自分の引き出しを増やす機会だと思ってトライした。
さて、東洋フレームブログより転載させて頂きます。今週末は全日本選手権です。
今年は色々と不明確なことが多く、シクロクロスの欧州遠征を行わず、国内で今できることをさせてもらっています。11月に開催となったマウンテンバイク全日本選手権を終え、2週間空いてシクロクロスへとようやくスイッチ。今回のマキノUCI2の翌週は全日本シクロクロス選手権となる。
頭で思い描く理想のトレーニングスケジュールが思い通りに行えないけれど、今の身体の状態を理解し、今できることを無理せず最大限に行うことが一番の近道だと、今まで多くの怪我をしてきて学べたので、このレースにまではまず身体をシクロクロスバイクへと慣れさせることに重点をおいてレースの準備をした。ラントレーニングを行うかどうかがすごく悩んだが、一度大きな炎症が起きるとリカバリーにどれだけの時間が必要なのかが未知数なので、大事を取って行わず、ただ確実にまず1レースを行えるように意識した。
レース会場へは当日入り。試走の段階で今回投入しようと考えていたチューブレスタイヤを試した。昨今の時代の流れと、今後を考えた時に避けては通れない選択肢の一つになり得ると思うので、実践での情報を得るために使用した。試走で今までのチューブラーとチューブレスを試した。
この日は目が身体に追いつかず、コースを覚えることで精いっぱいだった。細かいセクションも成り行きでしか走れず、試走しても納得のいくものにできなかった。
スタートラインに並び、いつも通りスタート。とにかく、落ち着いて、レースをこなした。試走で感じた通り、バイクをうまく走らせることができておらず、コーナーワークや、下りでのバイクの伸びが今一つだった。それでも、トップ集団少し後ろでレース中盤までは耐えたが徐々に失速。単独7位でレースを進めた。
スタートから使用していたチューブレスもある程度動きがわかったので、バイク交換をしていつも使用しているチューブラー仕様のバイクに交換。レース時の各タイヤの挙動を比べて、レース時に使用できるか確かめた。
後半、シケインと立体交差のみのラン区間だったが、右脛の患部がヒリヒリとする感覚が出始め、そろそろ限界かなと感じた。レースの戦線からも離脱していたので、冷静にゴールを目指し、順位を一つ上げ6位でゴール。
欲を言えば、もう少し良い順位で終えたかったが、レースとしてはそこまで悪いものではなかったと思う。患部も違和感を最後に感じてしまったものの、なんとか最後まで耐えてくれたし、前半のレース運びは悪くなかったと思う。トレーニングの疲れからか、バイクがあまり走ってなかったことが一番気がかりで、少し見直す必要があると感じた。
実戦投入したチューブレスはChallengeTiresのCHICANE。1.7Bar 。チューブラーも同じCHICANEで1.7Bar 。コースや天候などの環境によって変わると思うが、この日は同じ空気圧で走ることができた。前半から中盤の元気な時間帯でも、チューブレスは走りを支えてくれていたので、そのポテンシャルに少なからず驚いた。今後も随時テストしていき、情報と経験を増やしていきたい。
次のレースはシクロクロス全日本選手権。身体の状況が状況なだけに意気込みも何も語れるものがないが、自分と向き合って、チームの皆にたくさん助けてもらって、良いレースができるように頑張ります。