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コンピテンス理論_第132号

2016.08.28 13:36

昨日に続き「コーチングマニュアル」から引用いたします。

コーチングにも学習理論が必要ということで、いくつかの理論を説明しておりますが、その中の「コンピテンス理論」についてみていきたいと思います。


『コンピテンス理論では、学習には四つの段階がいあり、「無意識の無能」から「無意識の有能」の段階へと移行されていくとされる。』


四つの段階とは、

「無意識の無能」

「意識的な無能」

「意識的な有能」

「無意識の有能」

となります。


「無意識の無能」とは、「何がわからないのかわからない」状態です。

「意識的な無能」とは、「自分が何をしらないのか知っている」状態です。

「意識的な有能」とは、「自分が何を知っているか知っている」状態です。

「無意識の有能」とは、「自分が何を知っているか知らない」状態です。


「無意識の有能」は少し分かりづらいですが、本の説明では、自動車の運転を例に挙げております。

『何年か車を運転していると、運転の過程を身体が覚えてしまう。例えば、あなたが子供に運転を教えることになったとしよう。いつも自然に行っていることなので、どう説明していいかわからなくて困惑するはずだ。』


つまり、自然とできてしまう状態で、無意識でできてしまう状態となります。

この点も大切なことなのですが、まずは「無意識の無能」に気づくことが大切ではないかと思います。

そうすれば、いろんなことに興味がわいてくるのではないでしょうか。

最初から興味がないと決め付けるのではなく、「何だかわからないけど、意味あって話しているんだからとにかく聞いておこう!」というスタンスが必要だと思います。