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ハニー's Room

スンジョの戸惑い 67

2016.08.28 14:38

 スンジョは外で木の枝が揺れ、葉が音を立てたのが聞こえて我に戻った。

 音の方を見ると、この部屋のある棟の向かい側の棟の部屋が見える。

 その部屋のベランダから、こちらを見ている誰かの視線を感じた。 

スンジョは、ハニから離れてベランダに出た。

 こちらを伺っていた人物を見て、人差し指を口の前で立てた。 

「シーッ」

 廊下を歩く足音が、部屋の前で止まりドアノブに手が掛った。





 「ハニ・・・・・ハニ・・・・・起きて、朝食に行く時間だよ。」

 「う・・・・・ん。」 

「朝・・・・・・・」 

「そうだよ、朝だよ。」 

「だ・・・・誰か部屋にいなかった?」

 スンジョ君・・・・見つからなかったかな? 

「誰か来てたの?」 

「ううん・・・・・なんでもない・・・・・」 見つからないで出て行ったんだ。  


ハニは夢の中で、スンジョにキスをされた夢を見た。 

本を読んでいるスンジョ王子に、スンジョが好きな村娘のハニ。

 王子は村娘のハニが眠っている時に、そっとキスをした。


 夢だったんだよねあれは・・・・・スンジョ君がキスをするはずなんてないんだから。

 でも・・・・・・・夢なのに温かかった。 

スンジョ君の唇が。


 ハニは食堂で1クラスの席に座っているスンジョを見た。 

スンジョはハニに気づいても、いつもとかわらない無表情な顔をしていた。 

ハニをチラッと見ただけで、何事も無かったように食事を続けた。


 「やっぱり夢だったんだ。」 

「何が夢なの?」 

一緒に朝食を食べているミナとジュリがハニの顔を見て聞いた。 

「ひ・み・つ!」 

ミナとジュリは顔をあわせて、クスッと笑った。  


「どうせハニのことだから、夢でペク・スンジョを見たんでしょ?」

 「な・・・・・ち・・・・違うわよ。」

 ミナとジュリとハニの三人のいる所だけ、賑やかな朝食の時間でも一際賑やかだった。