限界を突破するとき
先日、オーダーしていただいたものを
直接依頼主の方へお渡しすることができました。
こちら↓
これほどたくさん石を使ったのは
今回が初めてでした。
ご依頼自体が、
これまでのオーダーにはない意図があって。
作り方、作るに際しての向き合い方、
石への触れ方、、、
これまでと全く違う意識になりました。
そして、
「自分の限界を外していく」
ということを経験、体感させていただきました。
おおよその色の好み、形の希望などをお聞きしましたが、
あとはおまかせしますと言っていただき。
さらに、
期間、予算を気にする必要もないという状況は
今回が初めてでした。
・・・となると。
いろいろな囲いが外れるんです。
その囲いが外れたとき=限界を突破していくスタートライン
なのかもしれません。
自分のクリエイティビティを制限するものが
何もないというのは、
最初ちょっとだけ戸惑いました。
たいていは、
ご予算があり、ご希望の石や紐の色があり、
その中でいかに、お求めのものを作っていけるかという状況です。
わたしが受けていたオーダーはそれが普通でした。
そこがなにもなく、
わたしを信用していただいた上での
「おまかせします(*^-^*)」と言ってお願いしていただけたことって
とても幸せなことなのだなぁとあらためて感じたり、です。
戸惑いは一瞬で、
取り掛かりはじめると
天から何か降ってくるような感覚と、
ふつふつと、自分の底のほうから湧き出てくるもので
ひたすら手が動いていく。
とにかく、楽しかったです。
作り途中の写真↓
当初の予定よりも、
石の数はだいぶ増えました(笑)
作っているうちに
ここにこれを入れてみたら、もっときれいになるかも!
といったような発想が
ばんばん出てくるのです。
作りながら考えているというか、
考えながら作っているというか
大まかな形の雰囲気をメモしてあるだけで
詳細は一切、何も書かずに形を作っていきます。
手が動くままに。
大切なのは、
ぼんやりとでも出来上がりをイメージし、
さらに、
依頼してくださった方が着けているのをイメージすること。
出来上がりが近づくにつれて、
今回は特に、緊張感が高まりました。
できあがるんだ・・・!っていうドキドキと
焼留めは絶対に失敗できない・・・!っていうドキドキと
なんだかいろんな意味で胸がざわつくのです。
そして、
完成したときはやっぱり
「でーきーたーーーー!」って声が出ます(笑)
普段のお渡しはほとんどが発送という形を取ります。
今回は作っている最中に感じた感覚や意図を
しっかりお伝えしたかったので
「直接お渡しする」という方法をとらせていただきました。
お会いできる距離でよかったです。
そして、
わたしよりもはるかにご多忙な方なので、
スケジュールが合ったときは、見えないものの計らいに感謝でした☆
今回、どうしても写真が撮りたくて
その場で着けていただいちゃいました。
はぁあ(*´Д`)とわたしが悦に入るという(笑)
両脇のエンドは背中に垂らしてもよいのですが、
このときは左右に揺らしてみたかったので、そのようにさせてもらいました。
いろんな意味で、すべて完成した瞬間です☆
ランチしたあとのレストラン内で撮ったので、
光の加減もあり、実際より明るく写っています。
とっても喜んでいただき、ほっとしました。
作品に対しては、たとえ自信があったとしても
その方の手に渡るまでは、やっぱり緊張です。
今回経験した感覚を、
普段の作品作りでも生かしていきたいな。
気づかせていただいたのは、
勝手に自分で制限を決め、その中で作っていたのかもしれない。
ということ。
もっとのびのびと、
自由に、
湧き出るものを表現していけたらいいなと思ったのでした。
お読みくださりありがとうございます☆