宝もの探し - 仙台市野草園

2020.12.01 23:00

　美しい紅葉シーズンも終わり、季節は冬へ。先日、この時期ならではの美しい光景が見られました。

　高山植物区の紅葉したチングルマの葉に霜が降りていたのですが、白い縁取りで飾りつけしたように見えます。こうしてみると何とも神秘的です。

　霜は、空気中の水蒸気が、0度以下に冷やされた物体にくっついて固体化し、氷の結晶として堆積したものです。日常の中であまり気にもしていませんでしたが、この時は偶然見つけた素敵な光景に思わず声が出ました。

　その時にしか見られない植物や生き物の姿にはいつも感動してしまいます。様々な色の落ち葉や、特徴的な形の実、野鳥の羽など、まさに宝ものを見つけた気持ちになります。野草園は12月1日から冬季閉園に入りますが、ぜひみなさんも身の回りで素敵な宝ものを探してみてくださいね。

コラム筆者・仙台市野草園

1954年7月21日に開園。東北地方の代表的な野生植物を高山、どんぐり山、海辺、薬草、アヤメ、ハギ等の区域に植栽展示しています。身近に見られる草木と親しみながら、植物についての知識を高め、自然を理解する場として最適です。人気のスポットは高山植物区と芝生広場です。