SS レッドフット レビュー 2020.12.03 05:32 今回のレビューは、トランスフォーマー スタジオシリーズより、“SS-58 レッドフット” です。 実写映画第3作、“トランスフォーマー/ダークサイド・ムーン” に登場したオートボットの特殊部隊兼技術者集団レッカーズ最後の1人、“赤の戦略家 レッドフット” がスタジオシリーズで発売されました。 実写版レッカーズのトリを務めるレッドフット。 ほかの2人、ロードバスターとトップスピンはG1レッカーズの初期メンバー5人に名を連ねています(見ためは全然違う、もはや別人ですが)が、レッドフットは同名のキャラが複数いるようではありますが、レッカーズとは無関係だと思うので、実写版のオリジナルキャラとするのがよいのかもしれません。 今回のSS版、海外(アメリカ)では大手スーパーマーケットチェーン、ターゲットでの限定販売となっているようですが、日本では一般販売されました。 ダークサイド・ムーン公開時に発売されたDA版も、今回同様に海外ではターゲット限定となるはずだったのでしょうが、結句発売されずに終わり、一方の日本では一般販売されるという、日本における謎のレッドフット優遇措置がとられていますね(笑)。 DA版ではお腹のターゲットのマークがなくなっていましたが、今回のSS版ではマークもそのままでの導入となりました。 それでは、レビューしていきます。ロボットモード ロボットモードでは比較的まともな人型が多いオートボットにあって、かなり異質なずんぐりメタボ体型。 それでも、劇中の印象より幾分スマートになった感があります。 とはいえ、ボリュームのあるお腹や太短い手脚などは十分に雰囲気が再現されており、全体のまとまりも非常によいです。 重心が低く、足の接地面も広いので自立の安定感もばっちり。 お腹のターゲットマークは今回そのまま。 その上のエンジン(?)の造形もかなり細かいですし、マークの書かれている装甲の奥にもディティールがあり、さらに塗装までされています。 なんと丁寧なことか・・ なお、腕部基部に胸部装甲と固定するためのジョイントがあるですが、 腕を動かしているとけっこう頻繁に外れます。 背面。 ガワを背負った格好にはなりますが、後部がたたまれて幾分すっきりしています。 甲羅を背負ったようなロードバスターや、ガワが固定されずフラフラ動いてしまうトップスピンとはひと味違う。 膝、さらに股関節まで伸ばすとこんな感じ。 実はけっこう脚長いんです。 こういう体型のおじさんいつよね(笑)。若いとき長身でスマートだったタイプ。 頭部のアップ。 禿げ頭に顎髭を蓄え、サングラスをかけたような顔。 あらためてよく見ると、なんか南部さんみたいだな(笑)。付属武装ガトリングガン マシンガン ミサイル すべて取り外し可能。 それぞれ小さいのであまり迫力はありませんが、造形は細かくなかなかにリアル。 ガトリングガンは5㎜軸接続で、デフォルトの肩(左右)のほか、手にも持たせられます。 マシンガンは前腕側面および背中(ビークルモード時のルーフ)、ミサイルは脇腹にそれぞれダボで取り付け可能。ダボは共通規格かと思いきやそうではない感じです。 なににしても、軟質パーツでないのはよいですね。 まぁ、このサイズなら軟質パーツでも変形等はなかったろうとは思いますが。ビークルモード ナスカー使用のシボレーインパラを改造した武装車にトランスフォーム。 仲間の2人と同様、ナスカー、GM両方のライセンスが取得されていますので、再現度はさすがという感じ。 武装のごてごて感は3人中1番かな。 なお、ミサイルの取り付け位置はロボットモードから変わっていませんが、ミサイル側のダボ穴の位置が変更されます。 後部のロケットエンジン(?)の複雑な造形もばっちりです。 体型が特殊ということもあるのか、変形も仲間内では1番凝っていると思います。 しかしDA版ほどややこしいことはなく、適度な面白さでかっちり変形可能。 もちろん武装はすべて取り外すことが可能です。スティールジョー レッドフットのペット(?)の犬型トランスフォーマーが付属。 オリジナルのスティールジョー(スチールジョー)はブラスター(ブロードキャスト)指揮下のカセットボットでライオン型ですが、こちらはブルドッグのような犬型で、はっきり言って不細工です(酷いww)。 映画本編には未登場ですが、コンセプトアートに描かれていたようで、 映画公開後に発売されたヒューマンアライアンス版にも付属しました。 そちらは武器に変形することもあって各部が可動しましたが、今回は完全固定フィギュアになっています。塗装も背中のパイプだけ。 レッドフットとのサイズ感はこの通り。 人と並ぶとでかめの土佐犬くらいのさいずなんですかね? プロポーションは随分デフォルメされてますが。 ビークルモードでも。 比較画像 映画公開時に発売されたDA版と。 DA版が結局海外では発売されなかったのは最初に言ったとおり、日本でも一般販売こそされましたが最後発で、腹部のターゲットマークなし、パッケージもちょっと簡易な日本仕様になっていました。 で、肝心の中身ですが、まずロボットモードで。 当時は、これはこれでなかなかよいものだと思ったんですが、SS版が登場した今となっては胴体のボリュームに対して手脚の細さ、薄さが気になります。 そのあたり、SS版はかなりバランスがよくなっていますね。 あと、なんで頭は銀色になったんだろうか・・? ビークルモードでも。 DA版でもほかのメンバー同様、ナスカー、GM両方のライセンスが取得されていたので再現度はそれなりのものでしたが、今回のSS版ではプロポーションがさらに実車に近付き、各部の造形もより細かくなりました。 ただ、ロケットエンジンの存在感はDA版のほうがあるなぁ。 ヒューマンアライアンス(HA)版と。ロボットモードで。 左の人、誰ですか? というくらい、HA版は再現度が低いです・・ 胸部はフュギアの搭乗スペースになっているため、がっつり隙間が空いている状態。 武装も搭乗者が撃つことを想定したような機関砲が2丁あるだけです。 ちなみに、こちらはDA版と違い、海外ではターゲット限定で発売。そちらにはもちろんターゲットマークがあったようですが、これは日本版なのでなし。 ビークルモードでも。 なぜか非武装状態になっているHA版レッドフットのビークルモード。 ライセンスはこれ、どうだったんだっけか・・ ちなみに同じくHA版が発売されたロードバスターは武装状態のビークルになりますが、彼はDA版では非武装のビークルに変形。 トップスピンはHA版は発売されていません。 なんでこう、仕様がバラバラなのか・・ なお、海外版ではターゲットマークのほか42のナンバーなど多数のマーキングは施されてたようですが、日本版はドアに小さくオートボットインシグニアがあるのみ。 まぁ、カーモデルとしてはサイズ的にもわりといい出来ですけど、劇中再現度もなにもない・・(笑) スティールジョーも。 HA版のスティールジョーは先にも言ったように武器に変形する都合もあって、四肢の付け根や関節が動き、口の開閉、、さらに下まで少し動かせるという、ある意味レッドフット本体よりも触り甲斐のあるものだったりします。 さらにレッドフットに持たせられるチェーン(リード)まで付いていました。 顔もHA版のほうがまだ可愛い・・かな? 今回のSS版も、せめて四肢の付け根くらいは動いてほしかったですね。 ついに(という案外早く)揃ったレッカーズ。まずロボットモードで。 ロードバスターとトップスピンが劇中イメージより幾分ずんぐりしてしまった感があるので、相対的にレッドフットがでかく感じます。 ちなみにロードバスターとトップスピンではロボットモードの肘関節や拳、タイヤなどが共通パーツでしたが、ざっと見たところレッドフットに2人からの流用パーツはなさそうです。タイヤも新規造形でした。 ビークルモードでも。 カラーリングはもちろん、武装のチョイスにもそれぞれの個性が見えるビークルモードです。 SS ロードバスター レビュー SS トップスピン レビュー 以下、画像 スタジオシリーズなので(?)腰は回りませんが、そのほかの可動はかなり優秀。 ただ体型のせいか、あまり動いてる感じが見えないのが玉に瑕ですね・・ 立て膝も問題なくできますが、 普通に立ってるときとあまりシルエットが変わらない(笑)。 スタンド対応穴は股下にあります。 今回は緩い感じはありませんでした。 敵に飛びかかる太っちょ。往年のカンフー映画のようなカットです(笑)。 ガトリングガンを手に持ち替えて。 うぅむ・・やはり手持ち武器としては小さ過ぎて迫力がないですね。 体型的にも胡座が似合う。 変形のための可動を利用して、首がかなり埋まった感じにはなりますが、腹這いポーズも。 腹が支えてて、まったく這えてませんけどね。 レッカーズ出撃! トランスフォーム! 敵はどこだ!? 発見した! 急げ! ショックウェーブだ! 相手にとって不足はない! で、3(+1)対1。 しかも劇中ではほぼ直接は戦ってはなかったし・・ 簡易ディスプレイベースの背景はやはりレッカーズで共通でしたね。 最終決戦の地、シカゴ(すでに廃墟同然)です。 というわけで、戦闘の合間のひととき。 自分よりも指揮官に懐くペットにちょっと寂し思いをする戦略家の図。 ちなみに、破壊員はしょっちゅう噛まれるのに懲りずに構いたがります。 以上、“SS レッドフット” でした。 ロードバスターの発売から、わずか半年でメンバー集結。 先行したロードバスター、トップスピンともにスタジオシリーズにしては(?)堅実な構造で、ロボットモードでの可動にも、ビークルモードへの変形にもさほど神経を使う必要もなく、ガシガシ弄ることができましたが、今回のレッドフットもほぼ同じ感覚で触れます。 むしろそのメタボ体型からは意外なほどよく動き、重心が安定してることもあってほかの2人よりもさらに遊び易く、変形も一捻りあって楽しいです。 武器も豊富で軟質製でもないですし、特徴的な体型再現も含め、さすが最後発だけあってレッカーズ3人のなかではもっともよい出来になっていると思います。 日本での発売にあたっては、一般販売、しかもかつてのDA版、HA版のようにターゲットマークが消されることもなく、海外版とほぼ同じ仕様になったことは喜ばしいことでした。 本当、ここ最近のタカラトミートランスフォーマー部門の努力(というか向こうに対して発言力が増してる?)には感謝してもしきれないです。 オマケのスティールジョーが、あのサイズで完全固定フィギュアになってしまったのは少し残念でしたが、まぁ付けてくれるだけでも十分ですね。 実のところ荒くれ者の多いオートボットのなかでも、見ため含めてとくに個性の強いトリオであるレッカーズ。 しかし今のところ、映像として活躍が拝めるのは初登場のダークサイドムーンのみ。 続く第4作、ロストエイジではまさに今回の主役であるレッドフットが人間のオートボット狩りに遭って殺害されるというショッキングなシーンが流れるだけ。 かと思うと、第5作最後の騎士王ではシモンズと共にキューバに逃れていたトップスピンのボディにレッドフットの頭部を持つ謎のオートボット(バレーボット)がちらりと登場するなど、よくわからないことになっていますが・・ 実写映画シリーズ再始動とのことですが、最後の騎士王の続編なのか、バンブルビー設定を踏襲した作品になるのか、はたまたまったく新しい物語になるのか・・予想もつきませんが、とりあえずはちゃんとトランスフォーマーの映画にしてほしいなぁ。 人間側のドラマとか要らないし。 さて、今後のスタジオシリーズは、まさかのザ・ムービーにまで裾野を広げ、懐かしいアニメデザインのキャラクターたちをもリリースしていきます。 ただ、そのために実写版キャラは当分お預け・・というわけでもなく、すでにバンブルビー版スタースクリームやサイバトロンモードのバンブルビー、さらにファン待望のディーノの発売がアナウンスされています。 なので、しばらくはザ・ムービー名義のアニメキャラと実写キャラが入り交じったラインナップになっていくのかと。 ザ・ムービー関連が今発表されているだけで終わりということもないでしょうし。 リーダークラス ロディマスプライム(ロディマスコンボイ)は出るよね。 ディセプティコン側は・・ガルバトロンとサイクロナスがキングダムに配分されているので、ほかに誰かいるか、ちょっと思いつかないけど。 といったところで、今回は終了。 またのご訪問を。