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マサチューセッツのウミガメ40匹が暖を取るためにフロリダに運ばれる

2020.11.30 05:00

 マサチューセッツ州沖で「コールド・スタンニング(Cold stunning)」に悩まされ、絶滅の危機に瀕しているウミガメ40匹がフロリダに連れてこられた。

 「コールド・スタンニング」とは、ウミガメが冷たい水に長時間さらされたときに起こる低体温反応のことである。

 ケンプヒメウミガメの幼ガメは、ニューイングランドの海岸で座礁しているのが発見され、マサチューセッツ州ケープコッド(Cape Cod)からフロリダキーズ(Florida Keys)へと空輸された。モンロー(Monroe)郡のスポークスマンのニュースリリースによると、彼らは暖かくなって治療を受けるために29日(日曜日)の午前に到着した。

 「何百匹ものカメがビーチで洗い流されている」と、フロリダキーズ・マラソン(Marathon)にあるカメ病院のマネージャー、ブレーデン・デラクルス(Braeden Delacruz)氏は語った。

 「水族館が対処できる容量を超えているので、カメ病院に運ばれて暖を取り、これらの重要な動物の世話をしています」

 連邦魚類野生生物局(Grand Union Fish and Wildlife Service, FWS)によると、ケンプヒメウミガメはウミガメの中で最も小さな種で、体長は2フィート、体重は約100ポンドある。また、最も絶滅の危機に瀕している種でもあり、FWSはその減少の主な原因を人間の活動にあるとしている。

 「コールド・スタンニング」は、カメが食べたり泳いだりするのを止めてしまう可能性があるため、動物にとって有害である可能性がある、とデラクルス氏は述べている。

 彼によると、カメの状態にもよるが、30日から1年程度の入院が必要になるという。最も深刻なカメは、持つ可能性のある感染症や他の病気の種類を見つけるために追加のテストを受ける。

 「我々は、彼らがすべて海に戻ることを願っています」とデラクルス氏は述べた。