韓国の巨匠の傑作舞台で藤原達也が同性愛者を熱演
【芸能ニュース】 韓国を代表する劇作家・李康白(イ・ガンペク、丁亥)が平成五年に発表した傑作四人芝居を、日本を代表する演出家・栗山民也(癸巳)が手掛け、舞台『鱈鱈(原作:プゴテガリ)』として二十八年十月七日より公演する。李の主要作品として「番人」「ホモセパラトス」等があり、七十年代から四十作以上の戯曲が上演されている。一方の栗山の主な演出作品には「デスノート THE MUSICAL(二〇一五)」「アドルフに告ぐ(二〇一五)」等と数々の名作がある。
舞台『鱈鱈』の主演には、「ハムレット(二〇〇三)」「ロミオとジュリエット(二〇〇四)」等と数々の舞台や映画・ドラマで活躍する俳優・藤原達也(壬戌)が。初の同性愛者役を熱演。藤原の相手役には「パッチギ!(二〇〇九)」等にも出演した山本裕典(戊辰)が務め、他にも中村ゆり(壬戌)や木場勝己(己丑)の二人が肩を連ねる。
<十一月から全国ツアー>
舞台は二人の男、シャーン(藤原)とキーム(山本)が生活する倉庫。勤勉なシャーンとは対照的にキームは女好きでだらしのない性格だが、シャーンはそんなキームに恋をする。ある日、キームの遊び相手ミス・ダーリン(中村)とその父(木場)が倉庫に訪れ、二人の生活は一変していく、四人舞台。同性に恋心を抱く藤原の演技には、注目が集まる。
原作者の李は、「韓国の観客はこの作品を見て、衝撃を受けました。現代社会を生きる人間を小さな倉庫で暮らす存在になぞらえたからです。日本の観客の皆さんも共感してくれる事を確信しています。」と語る。東京公演は十月七日から三十日の間、天王洲「銀河劇場」で上演され、チケットの一般発売は開始されている。また全国ツアーも決まっており、十一月より長野、静岡、大阪、福岡、鹿児島で上演される。
画像:舞台『鱈鱈/㈱ホリプロ』より引用